DAM CONSTRUCTION LIVE
独立行政法人 水資源機構では、調査・測量から設計、検査、維持管理・更新、改築までの、あらゆる建設生産プロセスの現場において、抜本的な生産性の向上、効率化および高度化を図るため、i-Construction & Management を推進しています。現在、三重県伊賀市で重力式コンクリートダムを建設中の川上ダム建設事業においても積極的に取り組んでいます。
川上ダム建設事業では、設計・施工から将来の維持管理を見据え、3次元化した地形・地質データや構造物データの基礎データに施工管理データなどの属性情報を付与できるCIMを構築したほか、斜面対策工事や工事用道路工事などの一部の準備工事をICT活用工事として試行し、水資源機構におけるICT工事の対象工種や機種の拡大、要領などの改善に向けた基礎資料などとして積み上げてきました。
「地域の安全・安心の確保」というダムの効果を発揮するため、川上ダム本体工事において、2019年9月より本体コンクリートの打設を開始いたしました。
今後、川上ダムの現場において、生産性の向上、効率化および高度化を図るための技術がさまざまな場面に多くの工種で駆使される予定です。これらの技術が展開される川上ダムでの取り組みが今後のi-Construction & Management の里程標となるものと期待しています。