地震で被災した東日本高速道路水戸管理事務所管轄の常磐自動車道岩間地区において、6件の復旧工事を担当した。このうち一般車両が通行止めとなっていた東水戸道路(下り線)水戸南IC〜ひたちなかIC間は、2011年3月20日(日)11時、一般車両通行を再開した。
復旧工事着手後しばらくは、レンタカーのワンボックスカーで仮眠をとりながらの工事となった。夜間作業終了後、5日間はグループ会社である大林道路の宿舎を間借りし、その後は栃木県境に近い岩瀬駅前の旅館を宿舎とした。本復旧工事(工事6)では、瓜連町の旅館を宿舎とした。
災害復旧工事用車両の給油は、東日本高速道路が工事車両専用の給油場所としていた北関東自動車道笠間PA(一般利用は閉鎖)を利用。施工場所が広範囲に分散していたため、連絡用車両の走行距離は1日平均230kmに達し、2日に1回は給油したが、那珂ICからは往復1時間程度を要した。
<施工位置>

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東水戸道路183.8km付近 工期:3月15日〜3月24日 概要:舗装打換え工295㎡ほか |
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東水戸道路(下り線)水戸南IC〜ひたちなかIC間 工期:3月18日〜3月20日 概要:舗装段差修正(切削・オーバーレイ)9,800㎡ |
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常磐自動車道(下り線)96.8km 工期:3月19日 概要:大型土のう押え盛土140袋 |
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常磐自動車道、東水戸道路 工期:3月22日〜4月28日 概要:ボックスカルバート継目補修(セメントミルク注入、鋼板設置)17ヵ所 |
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常磐自動車道岩間IC-Aランプ 工期:3月23日〜3月25日 概要:調査ボーリング1ヵ所、抑止鋼矢板圧入工(Ⅲ型 L=12m)90枚 |
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常磐自動車道(下り線)96.8km 工期:6月8日〜9月30日 概要:調査ボーリング1ヵ所、H鋼親杭打設工(H400 L=15m)41本、アースアンカー工39本、掘削・盛土工3,400㎥、舗装打換え工350㎡ |
<施工経過>
- 3月15日 東水戸道路の復旧工事(工事1)の状況を確認
- 3月16日 工事1に着手
- 3月17日 東水戸道路の舗装段差修正工事(工事2)の発注を受ける(3月20日8時までに完了の指示)
- 3月18日 工事1を完了。常磐自動車道の復旧工事(工事3)の発注を受ける(工事2を中断、優先作業を行う)
- 3月19日 工事3に着手、同日23時に完了
- 3月20日 5時、工事2を完了
- 3月21日 常磐自動車道、東水戸道路のボックスカルバートの復旧工事(工事4)の発注を受ける
- 4月13日 常磐自動車道岩間IC-Aランプ(工事4)の状況を確認
- 4月17日 地質調査ボーリングを実施(工事4)
- 4月23日 工事4の鋼矢板打設を開始、昼夜作業により、24日21時工事を完了
- 6月3日 常磐道の法面本復旧工事(工事6)の発注を受ける
- 9月30日 工事6を完了
<復旧工事を担当した当社従業員>
- 小井戸義蔵 副所長 工事1〜6担当
- 越智 栄喜 工事長 工事1〜5担当
- 中山 孝之 工事長 工事6担当