市場ニーズに応える技術開発

市場が当社に求める技術は、環境保護、安全・品質への貢献、情報技術、生産性向上など多岐にわたる。各ニーズの代表的開発技術は次のとおりである。

このほか、2010(平成22)年4月、建築本部にBIM推進室を設置した。BIM(Building Information Modeling)は、柱・梁・壁や設備配管などの立体(3次元)情報に、建材の仕様情報なども加えた3次元建物モデルを使用して、発注者、設計者および施工者間の情報共有を深め、建設プロジェクトを遂行する手法であり、建築工事の生産性を大きく向上させる技術として期待されている。2010年10月、一般社団法人IAI日本主催の「Build Live Tokyo 2010」(BIM やインターネット、3D-CAD などを使って、制限時間内<実務クラス部門は48 時間>に建築プロジェクトの課題をインターネット上で行う仮想設計コンペ)において当社とオーク設備工業の合同チームが最優秀賞を受賞した。

2012年2月には、自立式電波塔として世界一の高さとなった東京スカイツリーが竣工した。未踏の施工条件に挑み、ナックルウォールリフトアップ工法スリップフォーム工法スカイジャスターなど、数々の保有技術を改良・適用した結果、完成した工事である。施工中から注目を集め、竣工前後には、連日、新聞やテレビなどのメディアで取り上げられた。