スーパーバイザー
Supervisor
分野の枠を超えて研究開発を支援
研究者としての豊富な経験や実績を活かし、研究部に属さず、分野を横断して、
研究や技術開発はもちろん、研究所の運営管理や研究員の支援を行っています。
Architectural Environment Engineering
建築環境工学
人と空間の関係を再構築
これまでの快適な空間とは、地震や台風などの影響を建築で遮断し、設備で室内環境が調整されたものでした。しかし無限にエネルギーを消費することで快適空間を提供する時代は終わりました。これからは空間(サプライサイド)からの視点ではなく、利用者(デマンドサイド)の要求に基づいた空間の在り方が求められます。音・風・熱・光・空気質といった物理量だけでは測れない新しい指標を用いて、人と空間の関係を再構築していきます。
Future Technology Creation
未来技術創造
しなやかな未来を創造
「地球・社会・人の持続可能性」が実現した「しなやかな未来」を創造するため、中長期にわたる社会の課題に対して産・官・学・民の垣根を越えて関係者と連携し、社会・生活変革や技術革新を起こして、時代が必要とする社会インフラやソリューションの提供をめざします。
Structural Engineering / Steel Structure
構造技術・鋼構造
人と地球に優しい都市と空間づくり
細くて少ない柱による空間づくりと安全性を両立させる技術として、超高強度の鋼管とコンクリートを組み合わせたCFT柱(コンクリート充てん鋼管柱)があります。材料の性質を理解したうえで、高度な設計技術と施工管理技術を組み合わせることが不可欠な技術です。
研究対象は柱や梁などの構造体にとどまらず、内装や外装などの非構造部材にも及びます。耐震性、耐風性、耐久性、水密性、遮音性、施工性、さらには地球環境負荷まで幅広く研究し、より人と地球に優しい都市と空間づくりに貢献していきます。
関連技術
Structural Engineering /
Vibration Engineering
構造技術・振動工学
地震に備えて、
安全・安心な居住環境を実現します
近年、多数の建物被害を伴う地震がたびたび発生していますが、大規模地震時に余震による二次被害を防ぐために、建物の被害を地震直後に把握する技術が求められています。建物の振動を計測する技術と振動工学を駆使して、地震直後に建物の健全性を評価し、安全・安心な居住環境を実現する技術の開発に取り組んでいます。
関連技術
構造ヘルスモニタリング
Geotechnical Engineering / Rock-Mass /
Underground Rock Cavern
地盤技術・岩盤・地下空洞
最先端技術で地下空間を創造
地下深部は、掘削してみないと正確な地質状況は分かりません。トンネルや地下空間を安全に、かつ効率良く造るためには、地質の状況や挙動を理解しリスクを適切に予測することが重要です。
大林組では、掘削した空間周辺の力学的・水理学的岩盤挙動を最新式「光計測」によって可視化することを可能にしました。また、掘削最前線の切羽評価を人工知能「AI」で判断させる技術を開発し、施工から維持管理段階での収集情報を「トンネルCIM」で一元管理することを可能にしています。これらの開発技術によって、設計~施工~維持管理の全域で安全・安心なインフラ構築をめざしていきます。
Structural Engineering /
Earthquake Engineering for Civil Structures
構造技術・土木構造物の耐震技術
インフラの安全性・信頼性の向上に
より、より暮らしやすい社会を実現
持続可能な社会の実現には再生可能エネルギーインフラの整備が不可欠ですが、そのキーテクノロジーである洋上風力発電や水素インフラについては、自然環境、荷重条件および安全性・信頼性において新たな領域でのチャレンジが求められます。
これらの解決に向け、これまでに蓄積した技術を核として、高度な設計・評価技術の構築に貢献します。
Proposal of Intelligent Construction and
Lean Construction
インテリジェント・コンストラクションから
リーンコンストラクションの提案
建設プロジェクトの合理的な
工事管理を提案します
ICTの進歩から新しい技術が建設分野で活用されています。3次元データも同様に活用が進んでいますが、これらをただ使うだけでなく「データモデル」+「センシング」という観点から施工プロジェクト管理技術の提案を行い、施工管理の合理化と高度な品質管理を実現するシステムを研究し、実装提案しています。
また、建設ロボットや遠隔操縦、施工の自律化、高速通信の活用などの研究開発も行うとともに、施工時の重機の振動を利用した対象構造物のリアルタイム品質管理システムやそれらを優位的に組み合わせた施工管理システムを開発しました。
土木情報学、データモデルおよびその標準化(国際化)