礎の時代

1912年(明治45年、大正元年)

新世界「ルナパーク」

新世界「ルナパーク」

この年

第5回内国勧業博覧会場の「大林高塔」をヒントに、大阪名物・新世界の通天閣が建てられた。その高さは54mもあった。
明治天皇が7月に崩御、京都に伏見桃山御陵の建設が決定し、大林組が特命で工事を受注した。円形墳である御陵築造のほか、御拝所や大鳥居、広場、参道、桃山駅の拡張工事など広範にわたった。

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  • 新世界「ルナパーク」
  • 通天閣(初代)
  • 伏見桃山御陵
  • 鉄道院岩越線第7工区
  • 北浜銀行堂島支店

1912年の大林組

3月
鉄道院岩越線第7工区竣工
4月
浜崎商店竣工
5月
新世界の通天閣竣工
6月
武徳会大阪支部武徳殿竣工
8月
大阪市天王寺車庫竣工
8月
明治天皇陵伏見桃山御陵受注(同年9月竣工)
9月
桃山停車場拡張竣工
10月
『彙報』発刊
10月
横浜電線尼崎工場竣工
10月
北浜銀行堂島支店竣工

社会の出来事

1月
中華民国成立
5月
第5回五輪がストックホルムで開催。日本選手が初めて参加し足袋が注目される
7月
明治天皇崩御、「大正」に改元
12月
果実専門店「千疋屋」が東京・新橋に開店

建設業界の動き

3月
余部鉄橋の完成で山陰本線(京都−出雲今市間)開通
4月
京都市の上水道工事が落成。給水開始
5月
大阪・天王寺に初代通天閣が完成