土木事業
高度な技術で安全・安心なインフラを
トンネル、橋梁、ダム、河川、都市土木、鉄道や高速道路など、私たちの生活に必要不可欠なインフラ建設を通じ、より豊かな社会の実現と人々の安全・安心に貢献しています。近年、事業領域は、改修を含めた維持・更新分野への広がりが進んでおり、既存のインフラの長寿命化や機能強化にも積極的に取り組んでいます。また、3次元測量データや無人建機をはじめとした最先端のICTを駆使し、施工品質と生産性の向上を着実に進めています。
- 売上高
- 4,149億円
- 営業利益
- 438億円
売上高推移
-
2019
4,149
-
2018
4,102
-
2017
4,225
連結財務データ(単位:年 - 億円)2020年3月現在
事業方針
事業環境の変化に適応しながら大林組独自の価値を提供します
安全・品質をすべての基本として、建設現場における施工の自律化・効率化を図る技術開発を推進し、事業環境の変化に適応しながら、さらなる生産性の向上をめざします。また、グループ会社を含め国内外の土木事業に携わる社員が一丸となって働き方改革に取り組むとともに、協力会社と連携し競争力の強化を図ります。これらの取り組みを通じて、社会やお客様に大林組独自の価値を提供していきます。
事業環境における機会
- 万博・IR(統合型リゾート)・都心部再開発など大型プロジェクトの進行
- 高度経済成長期に整備されたインフラのリニューアル市場の拡大
- 洋上風力をはじめとするクリーンエネルギー関連工事の恒常的なニーズ
- 新興国の発展に伴うインフラ整備の需要増加と、官民連携による海外インフラプロジェクトの推進
リスクと対応策
リスク | 対応策 |
---|---|
安全や品質上の重大事故発生と業績や企業評価への影響 | 安全・品質に対するさらなる意識向上と管理施策の実施徹底 |
人口構造に起因する技能労働者減少による生産力不足 | BIM・CIMを基盤とした次世代建設生産システムの確立および建設機械の自律化推進による生産性向上 |
長時間労働など労働環境是正に対する社会的要請 | 業務プロセスの変革とICT技術活用による効率向上 |
自然災害発生に伴う技能労働者や資機材不足による事業中断 | 災害時BCPに則した技能労働者および資機材調達ルートの確保など各種訓練の実施 |
中期経営計画に基づく事業戦略
- 人々の安全・安心とわが国の経済発展に寄与するインフラの新設・更新・長寿命化案件などの計画的受注
- 社会・環境の変化に対応したエネルギー関連案件などの受注促進
- 省力化技術・ICTを活用した設計・施工の拡大、IoT・AIを駆使した生産性・施工安全性のさらなる向上
- 土木事業の川上・川下分野への進出による収益基盤の多様化
- 現場就労環境の改善による社員・技能労働者の確保、育成支援などによる生産力の確保
- 海外事業における各地域の特性に合わせた事業戦略の推進および国内外の連携強化による事業収益の安定化
事業戦略に基づく具体的施策と成果
- 橋梁の床版取替えの省力化技術「サブマリンスライサー™」「フランジブラスター™」の開発
- 洋上風力発電所建設用の自己昇降式作業台船(SEP)の建造
- ダム情報化施工技術「ODICT™」の開発と現場適用
- シールド自動運転「OGENTS/DRIVE™」の基本となるシールド三次元線形管理システムの開発
- ICTツールの積極導入による生産性向上
- 社内働き方改革表彰新設による改善意識の醸成
- 職業体験ほか、リクルート支援による技能労働者数拡大
- 建設キャリアアップシステム推進による技能労働者のキャリア形成支援
- 海外現地社員の日本国内研修などによる人材育成とローカル化推進
- 海外各拠点での現地パートナー、サプライヤーとの協働・関係強化による情報収集力と調達力の向上