激動の時代

1938年(昭和13年)

京都競馬倶楽部

京都競馬倶楽部

この年

4月に公布された国家総動員法によって、産業と暮らしのすべてが統制下に置かれるようになった。建設業界も総動員体制に組み込まれ、軍事施設と軍需産業方面に動員されたが、技術者や労務者の不足、輸送力の低下、電力事情悪化などの悪条件が重なり、工事は意のごとく進まなかった。

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  • 橿原神宮神域拡張工事のために結成された大林組建国奉仕隊

1938年の大林組

3月
東洋絹織愛媛工場竣工
4月
東洋レーヨン瀬田工場竣工
5月
日本興業銀行名古屋支店竣工
6月
日東化学工業八戸工場硫酸工場竣工
7月
京都競馬倶楽部竣工
7月
日本生命本社増改築竣工
10月
トヨタ自動車工業挙母工場竣工
11月
社員勤続表彰規程制定
11月
大正生命本社竣工

社会の出来事

3月
ドイツ、オーストリア併合
4月
国民健康保険法および国家総動員法公布
8月
商工省、新聞用紙制限を命令
ガスや電力の国家管理(消費規制)が実施される
東京日日新聞社(現・毎日新聞)屋上に東京初のプラネタリウムが開設

建設業界の動き

4月
大阪地下鉄、難波−天王寺間開業
4月
物資統制令、労務統制令相次ぎ公布
7月
商工省、鉄鋼工作物築造を全面的に禁止
12月
日本土木建築請負業連合会を日本土木建築業組合連合会に改称