工事用トラックの「省燃費運転法」を名古屋・東海地方でも導入

建設段階で排出されるCO2削減のために実体験研修会を名古屋で開催

プレスリリース

(株)大林組は、建設工事段階で排出されるCO2を削減するために、建設工事で使用されるトラックを対象とした「省燃費運転法」の普及を進めています。

この度、東京、大阪での実体験研修会に引き続き、「省燃費運転法」実体験研修会を、6月10、11日、いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、社長:稲生武)、いすゞ自動車東海株式会社(本社:愛知県名古屋市瑞穂区、社長:川中祐一)の支援を受けて、大林組の名古屋機械工場/名古屋機材センター(愛知県小牧市)で実施しました。
研修に参加したのは、大林組の協力会社である(有)高村事業所、(有)名林運輸、山田運輸(資)、港鋼運(株)の運転者27名です。


建設工事段階で排出されるCO2の約70%強は建設機械とトラック(ダンプトラック含む)によるもので、特にトラックからの排出量が全体の3分の1を占めています。
トラックから排出されるCO2の削減には、

  1. 燃料消費改善のためのトラック車体やエンジンの設計開発
  2. 建築物や構造物の設計や施工法の工夫によるトラック使用及び走行距離の削減
  3. 燃費消費率を向上させるトラックの運転
が有効とされています。

大林組では、CO2削減のための新しい取組みとして工事用トラックの燃料消費率を向上させる「省燃費運転法」の普及を推進しています。
協力会社に所属するトラックの運転者などを対象とした省燃費運転研修会を実施し、研修後の日々の行動に「省燃費運転法」を取り入れることで、工事用トラックの燃料消費率の向上及びCO2排出量の削減を図ります。

省燃費運転研修会は、省燃費ビデオや省燃費マニュアル等を教材とした「座学研修会」と、これに実体験を組合せた「実体験研修会」の2種類の研修コースを用意しています。

研修では、まず燃費計を取付けた中型トラックで通常の運転方法で走行し、研修室での省燃費ビデオや省燃費マニュアル等による座学研修の後、省燃費運転の実体験を行いました。エンジン回転数の低減、一定速度運転、高速段の多用、エンジンブレーキの活用など4項目の省燃費のポイントを励行し、5.1kmの試験走行を行った結果、平均で約40%の燃料削減率を確認できました。

これを、(有)高村事業所、(有)名林運輸、山田運輸(資)、港鋼運(株)が保有する中型トラック100台、1台あたりの年間走行距離6万qとして換算すると、最大年間のCO2排出量で約260トンの削減、燃料費で約2,300万円の削減効果があります。

大林組では、昨年の12月、本年3、4月にそれぞれ大林組の東京機械工場、大阪機械工場及び大阪機材センターにおいて、いすゞ自動車株式会社、三菱自動車工業(株)の支援を受けて実体験研修会を実施し良好な結果を得ました。今回の実体験研修会でも良好な結果を得て、今後も積極的に全国で順次導入を図っていきます。
(7月以降 順次、兵庫、宮城、北海道、広島、香川、福岡、神奈川他で実施するのと共に、東京で再実施予定)


年内に受講者数は大型トラックの運転者が約100名、中型トラックの運転者が約200名で合計約300名になる見込みです。これにより年間のCO2排出量で最大約1,200トンの削減、燃料費で最大約1.1億円の削減効果が期待できます。(但し、トラック1台当りの年間走行距離を6万km)
また、大林組は走行条件が異なる造成地等においても実際の走行実験を行う予定で、建設段階における様々な状況での省燃費運転法の確立を目指して行きます。


以上
■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟
お問い合わせフォーム

プレスリリースに記載している情報は発表時のものです。