世界最速、超高層鉄筋コンクリート造住宅の躯体を1フロア3日で施工

プレスリリース

大阪市内で建設中の鉄筋コンクリート造超高層集合住宅「ローレルコート上本町」(鉄筋コンクリート造、地下1階、地上27階)の躯体工事において、 1フロア3日サイクルの超短工期施工を実現しました。鉄筋コンクリート造の躯体工事として世界最速の記録達成です。
「ローレルコート上本町」は総合設計を活かした市街地超高層住宅で、大阪市の新たなランドマークとして近鉄不動産株式会社が建設を進める都市永住型集合住宅です。


鉄筋コンクリート造建物の躯体工事では、現場で鉄筋・型枠を組立ててからコンクリートを打設するため、通常、1フロアの施工に6日~14日程度かかります。
「ローレルコート上本町」の工事では、柱、梁、床、バルコニーの主要構造体をプレキャスト化し、現場でクレーンを使って組立てるプレキャスト化構工法を採用することにより、施工能率を飛躍的に向上させ、躯体工事のサイクル日数を大幅に短縮しました。
また、工場で製造・管理された部材を使用することで高品質の構造体施工を実現しました。

【プレキャスト化構工法】
主に省力化、省資源、工期短縮、高品質化を目的とし、躯体の主要部材(柱、梁、床など)を工場で製作されたフルプレキャスト部材やハーフプレキャスト部材を組み合わせて建設する工法。
RC造やSRC造などコンクリート系の建物全般に適用できます。

1フロア3日サイクルを実現した「ローレルコート上本町」の躯体工時では、次のようなプレキャスト化構工法を用いました。

  1. 躯体の主要部材(柱、梁、床)を工場で製作されたプレキャスト部材とし、クレーンによる現場組立てで大幅に工期を短縮。
    当初6日サイクルでスタートしましたが、1階から上階へ施工が進むにつれ作業の習熟効果によりサイクル工程が短縮され、23階からは3日サイクルを実現しました。

  2. 市街地における狭いスペースにおいても効率的な施工を実現するため、クレーンの機種を小型化し部材の搬入・荷捌きスペースを確保しました。
    プレキャスト化構工法では、吊り上げる部材の重量により使用するクレーンが決まるため、最も重い柱に大林組独自の技術である外周せん断補強筋内臓の薄肉成形外殻コンクリート管(バイコンカラム)を採用することで重量を軽減し、クレーンの機種を小型化することで、部材の搬入・荷捌きスペースを確保しました。
    【バイコンカラム】
    超固練りコンクリートを生産効率の高い振圧成形法によって製造した薄肉中空コンクリート管で、その内部にせん断補強筋を内蔵させた型枠兼用構造プレキャスト柱。
    大林組と株式会社上田商会(本社:北海道登別市、社長:上田俊朗)の共同開発。
  3. 高品質な構造体施工
    近年の超高層鉄筋コンクリート集合住宅では、高強度材料を使用(当物件ではコンクリートの設計基準強度60N/mm²、高強度鉄筋SD490等)し、高品質の躯体が求められています。
    プレキャスト化構工法では、工場で製造・管理された高品質な部材を使用することにより、短工期で高品質の構造体施工が可能となります。

  4. 環境保全効果
    プレキャスト化により型枠の使用率を90%以上減らすことで、南洋材の使用量を大幅に削減しました。また、現場での作業量が減ることにより、工事施工に伴い発生する騒音や粉塵なども著しく削減され、周辺環境にもやさしい工法です。

大林組では、通常、販売開始から入居までの期間が長くなる市街地での高層鉄筋コンクリート造集合住宅を超短工期で施工することにより、販売のし易さ及び経費の削減という顧客のニーズに応えていきます。

【工事概要】

工事名称 (仮称)上本町集合住宅新築工事
正式名称 ローレルコート上本町
建設地 大阪市天王寺区石ヶ辻町25番6
事業主 近鉄不動産株式会社
設計者 株式会社大林組本店一級建築士事務所
施工 平成11年3月~平成13年3月
主要用途 共同住宅(分譲100戸)、店舗(2店舗)
延べ床面積 12,734u
階数 地下1階,地上27階,塔屋2階
構造 純RCラーメン構造

 

ハーフPCa梁据付け状況



薄肉成型柱外殻コンクリート管据付け状況



「ローレルコート上本町」全景



薄肉成型柱外殻コンクリート管据付け状況


 

以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟
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