冷暖房時のコールドドラフトや暖気溜りを解消し快適な空調環境を省エネ、ローコストで実現します

新型空調「スイングダンパー吹出口」を(仮称)御崎公園スタジアムの座席空調用吹出口へ約3万個適用決定

プレスリリース

(株)大林組は、空調空気の風圧を巧妙に利用して、省エネ、ローコストで快適な空調環境を実現する新型の「スイングダンパー吹出口」を開発しました。
吹き出し気流角度を冷・暖房時で無動力で自動的に変えることにより、冷暖房効率を高め、優れた快適性と省エネルギーを実現します。従来の電動式の気流角度調整装置と比べ2分の1以下のコストで設置できます。ワールドカップ開催会場である(仮称)御崎公園スタジアムの座席空調用吹出口へ、初めて、約3万個を設置します。


空調時の吹き出し気流角度は、不快感の防止と冷暖房効率の観点から、固定した方向ではなく、冷・暖房に合わせて切り替えるのが理想的です。しかし、ビル空調の主流であるダクト方式の空調では、電動切り替え装置を設置するには大きなコストアップとなり、また手動切り替えは多大な手間がかかるため、気流角度は固定されていて、切り替えはほとんど実施されていません。そのため、暖房時の天井付近での暖気溜りや冷房時のコールドドラフト(床面付近の冷気流)などの上下温度差が生じたり、冷暖房の効率が悪くなるなどの問題がありました。


大林組は、空調空気の風圧を巧妙に利用することにより、最適な吹き出し気流角度が実現できる、快適性、省エネルギー性、コストパフォーマンスに優れた「スイングダンパー吹出口」を開発しました。

「スイングダンパー吹出口」は、気流角度の異なる2つの吹出口とスイングダンパー等から構成されます。非常に簡単な構造で、その製作も安価ででき、一般の空調システムの吹出口に取り付けるだけで最適な気流角度を実現できます。風圧により自動的に開閉する開閉板(スイングダンパー)が、2つの異なる吹出口のうち、最適な角度に調整された吹出口の方へ冷気あるいは暖気の流れを変えます。風量が小さい場合、スイングダンパーが閉鎖されているので、上方の吹出口より吹き出されます。風量を大きくすると風圧によりスイングダンパーが開放され、下方の吹出口より吹き出されます。従って、冷房時と暖房時で風量を変えることにより吹出口を切り替えることができます。さらに、スイングダンパーのヒステリシス特性(ダンパー開放後は小さい風圧でも開放状態を維持する特性)を利用した風量制御を行えば、ヒステリシス特性の有効範囲で、2つの吹出口の風量を自由に設定することができます。例えば、冷房時と暖房時の設計風量を同程度とすることも可能です。


これにより、天井付近での暖気溜りやコールドドラフトなどの上下温度差が解消され、快適な空調空間と高効率な空調を実現します。


「スイングダンパー吹出口」の特長は次の通りです。

  1. 冷房時と暖房時、それぞれに適した気流角度で吹き出すので、快適性が向上し、冷暖房効率も高め省エネルギーが実現できます。
  2. 風量により自然に吹き出し気流角度が切り替わるので、手動あるいは電動による切り替えが不要で、しかもメンテナンスフリーです。
  3. スイングダンパーのヒステリシス特性(ダンパー開放後は小さい風圧でも開放状態を維持する特性)を利用することにより、ヒステリシス特性の有効範囲で、2つの吹出口の風量を自由に設定できます。例えば、冷房時と暖房時の設計風量を同程度とすることも可能です。
  4. 天井吹出口、壁吹出口、座席空調用吹出口、床吹出口、躯体蓄熱空調システムにおける昼・夜の吹き出し方向の切り替え等あらゆる種類の吹出口に適用できます。
  5. 比較的簡単な工事で、既存の空調設備に取り付けることもできます。

今後、大林組では、空調メーカーを中心に、積極的に商品化のための技術供与をしていきます。


御崎公園スタジアムの概要
御崎公園スタジアムは、2002年に日韓共同開催されるFIFAワールドカップで使用される 球技場の一つです。神戸市の御崎公園スタジアム事業コンペで、 大林組と神戸製鋼所のグループ案が採用されることになりました。 スタジアムには、芝の生育環境を良好に保つ新システム (大林組GOALシステム)が導入され、W杯開催時はサッカー専用スタジアムとして 使用される予定です。その後に、観客席を個別に冷暖房する座席空調システム、 開閉可動屋根等の導入が計画されています。 最終的にはアフタースポーツケア施設やパノラマレストラン等の併設施設等を 備えたスポーツコミュニティパークとなります。


以上
■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
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