大林組は、大林組技術研究所本館(東京都清瀬市)に、日本で初めてLONWORKS®技術により巧みに制御が可能なブラインドを導入しました。既に全面適用したLONWORKS®通信ラインにブラインド制御を接続し、空調システムと連携して制御することで、空調の高効率化と省エネルギーを実現しました。また、自律的なブラインド制御により、常時、太陽の直射光を遮りつつ最大限の眺望を得ることも同時に可能としました。 大林組は、米国エシェロン社が提供するLONWORKS®技術の、日本初の公認ネットワークインテグレーター(NI)(平成11年3月1日にライセンスを取得)として、本年4月、世界一の超省エネルギービルである大林組技術研究所本館リニューアル工事に、これまでの設備システムの構築技術とノウハウをベースに、LONWORKS®を日本で初めて全面本格適用し、順調に稼動しています。 大林組技術研究所本館は1982年に竣工した事務所ビルで、98の省エネルギー手法により 98Mcal/m²年の一次エネルギー消費量をターゲットとして建設された超省エネルギービルです。初年度には87Mcal/m²年という記録を作り、アメリカ冷凍空調工学会(ASHRAE)を はじめとして日本建築学会、空気調和・衛生工学会の賞を受賞し、長い間日本の省エネルギービルのモデルとなっています。 大林組は、技術研究所本館のブラインドのリニューアルにあたり、LONWORKS®によるブラインド制御システムを導入しました。ブラインドを自律的に制御することで、直射日光を常に遮りながら最大限の眺望を確保しつつ、かつ既に全面本格適用されたLONWORKS®通信ラインに接続することで、空調設備と連携して、より精密で高効率な空調制御と省エネルギーを実現することができます。コンピュータによるシュミレーションでは、ブラインドの自動昇降制御によって、夏期ピーク時には、窓周縁部の冷房負荷が、最大24%削減され、建物全体で9%削減されました。年間の冷房負荷は建物全体で7%削減できます。また、電動ブラインドを制御するために従来必要であった中央監視盤への接続工事は不要で、近傍のLONWORKS®通信ラインへの接続を行うだけで制御が可能です。 今回の電動ブラインドの省エネルギー制御の内容は以下のとおりです。
今後は、LONWORKS®技術を利用した柔軟な制御システムを構築することで、快適性を向上し、かつ省エネルギー化を進めます。また、今回の実積とノウハウにより、都心部で計画されている大型プロジェクトへも、LONWORKS®技術を利用した柔軟な設備制御システムを積極的に提案していきます。
【今回導入したブラインド制御システムの概要】
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■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室企画課 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 お問い合わせフォーム プレスリリースに記載している情報は発表時のものです。 |
日本初、LONWORKS®でブラインドを巧みに省エネ制御
直射光を遮りながら最大限の眺望を確保しつつ、空調の高効率化と省エネルギーを実現
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プレスリリース