ビル風低減にモニュメント型防風装置「Flowps」を提案

街の景観に合わせて様々なデザインを提案できる新しいタイプの防風装置です

プレスリリース

大林組は、建物周辺のビル風を低減するモニュメント型の防風装置「Flowps」(フロープス)を開発しました。街の景観や設置場所に合わせて様々なデザインを提案できると共に、従来の防風植栽に比べても省スペース、かつメンテナンスフリーな新しいタイプの防風装置です。


高層建物周辺や建物の密集した地域では、局所的に強い風や乱れた風が吹く、いわゆる「ビル風」が発生します。建物がより高層で大規模になると、地上付近のビル風現象は顕著に現れるため、通常、歩行者などへの対策として防風植栽が行われます。しかし、植栽による対策は、緑地の形成には有効ですが、十分な防風効果を期待するには、@樹木が育成するまでに数年かかる、A植樹のための十分な根入れ深さとスペースが必要、B樹木を過密に施すと薄暗くなる、C樹木の維持管理に手間を要する、D日照などの周辺環境に左右される、E歩行者の通行の邪魔になるなどの問題があります。


「Flowps」は、従来にない全く新しいタイプのモニュメント型防風装置です。街の景観や設置場所、再開発地域などでは設計者の意図に合わせて様々なデザインを提案し、街や空間全体を演出することができます。従来の防風植栽と比べても、省スペースで設置でき、日照などの環境条件に左右されず、メンテナンス・フリーです。
今回大林組では、多摩美術大学(八王子市)高橋周平助教授の協力を得て、プロトタイプとして5種類の斬新なデザインの模型を作成し、各々に風洞実験を行い防風効果を検証した結果、すべてのタイプで従来の防風植栽と同等の防風効果があることを確認しました。
「Flowps」の基本構造は、地上3m程度の位置から張り出した防風板に風のエネルギーを吸収させ、地上レベルの風速を低減させるものです。防風板はデザインにより羽根型、リング型、アート型など様々な形状があります。また、エネルギーの吸収方法にも、羽根を回転させるものや風向きを変えるものなど様々なものがあります。


「Flowps」の特長は次の通りです。

  1. 街の景観や設置場所に合わせて様々なデザインを提案できます
    プロトタイプとして作成した斬新なデザインをはじめ、景観や設置場に合わせたデザインを提案できます。

  2. 省スペースで設置でき、通行の邪魔になりません
    防風植栽に比べ、省スペースで設置でき、かつ3m程度の高さから防風板を形成することで、通行の邪魔にならず、薄暗い環境もつくりません。

  3. 周辺の環境(日照など)に左右されません
    日照条件や強風などの周辺環境に左右されず、設置後すぐに十分に育成した防風植栽と同等の防風効果を期待できます。

  4. メンテナンス・フリーです

大林組では、技術研究所において「Flowps」の実大装置を既に設置し、防風効果及び装置の回転機構の最適化について検証実験を行っています。今後は、この検証実験の結果を生かし、ビル風環境に対応した最適な「Flowps」を用いて、快適な周辺環境の提案をしていきます。

<技術研究所に設置した
「Flowps」の概要>
・羽根型、回転式
・高さ:6m
・最大幅:4m
・抵抗板:幅1,800mm、
高さ400mm、厚み45mm
・抵抗板形状:3枚ばね×6層
・抵抗板回転機構:6層一体回転型
・支柱太さ:φ318.5mm
(地上3mまで)
Flowps



以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
TEL 03-5769-1014
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