工事用トラックの「省燃費運転法」を九州地方でも導入

建設段階で排出されるCO2削減のために実体験研修会を福岡県で開催

プレスリリース

大林組は、建設工事段階で排出されるCO2を削減するために、建設工事で使用されるトラック、ダンプトラックを対象とした「省燃費運転法」の普及を進めています。

この度、大林組としては13回目となる「省燃費運転法」実体験研修会を、11月18日、日野自動車株式会社(本社:東京都日野市、社長:湯浅浩)、福岡日野自動車株式会社(本社:福岡県福岡市、社長:鶴岡伸彦)の支援を受けて、大林組の九州機械工場、九州機材センター(福岡県福岡市)で実施しました。

研修に参加したのは、大林組の協力会社である東和運輸(株)(本社:福岡県直方市、社長:福田隆禰)他3社の運転者12名です。

建設工事段階で排出されるCO2の約70%強は建設機械とトラック(ダンプトラック含む)によるもので、特にトラックからの排出量が全体の3分の1を占めています。

トラックから排出されるCO2の削減には、

  1. 燃料消費改善のためのトラック車体やエンジンの設計開発
  2. 建築物や構造物の設計や施工法の工夫によるトラック使用及び走行距離の削減
  3. 燃費消費率を向上させるトラックの運転
が有効とされています。

大林組では、CO2削減のための新しい取組みとして工事用トラックの燃料消費率を向上させる「省燃費運転法」の普及を推進しています。
協力会社に所属するトラックの運転者などを対象とした省燃費運転研修会を実施し、研修後の日々の行動に「省燃費運転法」を取り入れることで、工事用トラックの燃料消費率の向上及びCO2排出量の削減を図ります。

省燃費運転研修会は、省燃費ビデオや省燃費マニュアル等を教材とした「座学研修会」と、これに実体験を組合せた「実体験研修会」の2種類の研修コースを用意しています。
研修では、まず燃費計を取付けたトラックで通常の運転方法で走行し、研修室での省燃費ビデオや省燃費マニュアル等による座学研修の後、省燃費運転の実体験を行いました。エンジン回転数の低減、一定速度運転、高速段の多用、エンジンブレーキの活用など4項目の省燃費のポイントを励行し、4.5kmの試験走行を行いました。
その結果、大型トラックの場合、平均で約18%の燃費向上率、約15%の燃料削減率を確認できました。


今回の受講者12名が大型トラックを運転した場合、1台あたりの年間走行距離7万qとして換算すると、最大年間のCO2排出量で約177トンの削減、燃料費で約530万円の削減効果があります。


大林組では、昨年の12月に実施した大林組東京機械工場での第1回目の研修以来、全国で13回目の研修を実施し良好な結果を得ました。今後順次、神奈川県、北海道、兵庫県の機械工場、機材センター、造成現場等において省燃費運転研修会を実施していく予定で、年内に総受講者数が約350名になる見込みです。

大林組では、研修を受講した運転者に、これまで配布してきた修了証に加えて、トラックの外部に張付けるマグネット式の「省燃費運転中」マークを配布し、研修後の日々の運転において、CO2削減活動に向けた責任ある運転の励行を呼びかけています。


これらの「省燃費運転法」の普及により、大林組ではトラック(トラック、ダンプトラック)から排出されるCO2の削減を目指すとともに、建設機械の省燃費運転研修も実施する予定で、全ての建設段階で排出されるCO2の削減を目指します。


以上
 
■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟
お問い合わせフォーム

プレスリリースに記載している情報は発表時のものです。