大林組のバイオガスシステムが高い評価を受け、八木バイオエコロジーセンター(京都府船井郡八木町)において施設の増設工事が開始しました。今後、食品系の生ごみなどによる発電プラントなどへの検討も含め、積極的な営業展開を図ります。 1999年11月「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」が、2000年6月「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」が施行され、本格的にこれらの廃棄物処理が義務づけられました。従来、畜産系廃棄物は、野積みなどにより悪臭や地下水汚染などの影響が懸念されており、一方、一般に焼却によって処理されている生ごみなどの有機性廃棄物は、ダイオキシンや二酸化炭素(CO2)の発生が問題視されており、生物分解による非燃焼処理方式の普及が求められています。 大林組のバイオガスシステム「大林・BIMAシステム」は、畜産・食品系廃棄物を特殊な密閉された消化槽で無動力攪拌し、その過程で発生する消化ガス(主成分:メタンガス)を使って発電を行い、残った消化液は脱水して堆肥を製造し、さらに残液は液肥として利用することができる画期的なシステムです。処理過程で発生する廃熱は施設の運用に利用できるほか、クアハウスなどの施設を隣接して設ければ、さらに有効利用が図れます。 また、発電した電力は施設での利用を優先的に行いますが、余剰電力が発生した場合は、売電することにより施設維持費用に充当することができます。 国内プラント第一号である八木バイオエコロジーセンターの「大林・BIMAシステム」は1998年1月に当社設計・施工で完成し、1998年4月より試運転調整を実施、7月から本格的な運転を開始し、順調に運転を続けてきました。2001年4月には余剰電力の電力会社への売電も開始しました。 このたび、八木町では、八木バイオエコロジーセンターの稼動により、個別に糞尿等の処理に要していた時間が余剰時間となり、その余剰時間を利用して畜産規模を拡大するため、施設の増設工事が必要となり、高く評価された「大林・BIMAシステム」の増設が決定しました。 生ごみのメタン発酵処理施設は2002年度から国庫補助対象プラントとなることが決まっています。これにより、都心部でも大規模な生ごみ発電プラントの需要が予想されることから、大林組は、食品系の生ごみなどによる発電プラントなどの検討を進め、焼却、コンポスト化などと組み合わせたシステムとして自治体などに積極的に提案していきます。また、ホテルなどの商業施設や医療施設、マンションなどを対象とした小型システム開発の検討も開始する予定です。 八木エコロジーセンターに導入されている、大林組バイオガスシステム「大林・BIMAシステム」の特長は次のとおりです。
[施設概要]
以上 |
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■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室企画課 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 お問い合わせフォーム プレスリリースに記載している情報は発表時のものです。 |
大林組のバイオガスシステムが高く評価されました
エネルギー再生型廃棄物処理システム「大林・BIMAシステム」
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プレスリリース