人事考課をネットで実施、導入教育もeラーニングで

プレスリリース

大林組は、インターネットを利用した人事考課システムを平成13年度上期分の人事考課(9月実施)から導入します。IT技術の急速な進歩・発展を背景に、ビジネス手法や人材育成、評価方法などが急速に変わりつつある中、社内業務の効率化と情報共有化を目的に、イントラネット/インターネットの徹底活用を既存業務の変革や見直しにつなげてビジネスモデルを再構築する大林組のIT戦略の一環として本システムを導入します。

従来、大林組では、人事考課を専用用紙に手書きで記入し、OCR(光学文字読み取り)で読み取り後、コンピュータ処理していましたが、昨今のIT技術の進歩・発展に伴い、インターネットを利用した人事考課システムに一新することとしました。新しい人事考課システムでは、全従業員が、オフィスのパソコンからはイントラネット、関係会社等からはインターネットを通じて人事考課専用のウェブサイトにアクセスして、評価項目の記入を行います。また、全従業員が使用するこの新しい人事考課システムのトレーニングに、既に技術研修で活用しているインターネットを活用した「eラーニング」を導入し、新しいシステムへスムースに移行します。

人事考課にITを活用した新システムを導入するねらいは以下のとおりです。
  1. 考課作業の正確性、納得性、効率性の向上が図られる
    建設業は事業所が多く(工事事務所は全国で1200箇所)、今まで考課表の配布、回収、送付といった作業に多くの時間がとられていました。こういった作業とデータ入力の作業を一挙に削減します。これにより上司と部下の面談に多くの時間を割けるようにし、考課作業の正確性、納得性、効率性の向上を図ります。

  2. 人事考課の作業効率、正確性の向上が図られる
    人事考課の進捗管理や評定のための情報支援などをネット上で行えるため、人事考課の作業効率、正確性の向上が図られます。

  3. 人材育成や能力開発に役立ちます
    人事考課結果をそのままデータベース化し、蓄積、分析することにより、人材育成や各人の能力開発へつなげることができます。

  4. ペーパーレス化を促進します
    B4サイズの用紙を年間約30,000枚削減します。

  5. 上司・部下のコミュニケーションを促進します
    考課の作業をイントラネットで実施し効率を上げる一方、人事考課時に行う上司と部下との直接対話の時間を確保し、上司・部下のコミュニケーションを促進し、人事考課制度をより効果的なものにします。

新しい人事考課システムの導入教育では、eラーニングを利用する事により、自分のペースでの学習や、繰り返し自習ができ、評定作業の水準向上が図れます。大林組では、海外拠点でもインターネットを介した新人事考課システムを使用する予定です。このような新しい人事考課システムは、全従業員に一人1台配備されたパソコンとイントラネットを徹底活用した業務遂行、情報共有を推進する大林組のIT戦略の一環として位置付けられています。
また、今回の人事考課システムの導入教育で実施したイントラネットを活用したeラーニングについては、従業員の技術レベルのアップや、環境問題に対する全社的な啓蒙活動などに広く活用していく予定です。特に、建築施工の新しい工法や技術を全国の工事現場に点在する施工管理の技術者に習得させる効率的な方法として、当社が保有する最新技術や従来から有する施工のノウハウをコンテンツとしたeラーニング教材の作成を全社的に進めます。

以上


■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
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