一般の戸建住宅を始め、病院や店舗、集合住宅の免震がより身近になりました

プレスリリース

大林組と大同精密工業(株)(本社:東京都豊島区、社長:横山博之)は、日本建築センターによる性能評価を受け、建築基準法施工令 第37条第2号の規定に基づき、共同開発した「ベアリング支承」の免震材料大臣認定を取得し、先に大臣認定を取得した「摩擦皿ばね支承」とあわせ、「長周期免震システム」として一般住宅や病院等に提案していきます。
「ベアリング支承」は支持荷重に応じた数の鋼球(ベアリング)をリテーナという囲いの中に敷き詰めて上下の鋼板で挟み込んだ単純な機構の支承です。鋼球の径は支持荷重の大きさに応じて設定しており、荷重が軽い場合は直径3/8インチ(約10mm)、重い場合は直径1インチ(約25mm)および2インチ(約50mm)のものを用いますので、装置の高さは低くなっています。鋼球が上下の鋼鈑の両面を転がることで、鋼球の転がり量は装置の水平変位量の半分になるため、必要な上下転がり鋼板の面積が小さくできて、装置がコンパクトで低コストとなります。また鋼球の転がり抵抗が小さいことより摩擦係数が極めて小さな免震装置(摩擦係数μは0.002~0.01)となっています。 今回認定を取得した「ベアリング支承」は、支持荷重が1トンから400トンで、軽量な木造の戸建住宅や社寺建築から、5~6階建てのRC造やS造のビルまで適用できます。
「ベアリング支承」は、その摩擦係数が極めて小さなため、地震時に軸力変動が発生した場合でも水平抵抗力の変動が無視できますので、二方向同時入力下でのねじれの心配がなくなります。また、通常の積層ゴムの代わりに、免震建物の玄関・バルコニーの庇や外付け階段部等の重量が軽い部分の支持に「ベアリング支承」を用いることで、ねじれの影響が小さくできる利点があります。この「ベアリング支承」の最大変形量は1メートルまでとれますので、より免震性能が高い長周期免震に適用できます。
今回「ベアリング支承」が大臣認定を取得した事により、建設省告示2009号で定められた計算方法による設計が可能となっており、建築主事等で建築確認ができます。これにより、免震設計の簡便化と免震建物の費用の削減が可能になります。また「ベアリング支承」と「摩擦皿ばね支承」および復元用のコイルバネや積層ゴム等を適切に組み合わせた「長周期免震システム」により、高性能で低コストな免震が可能となるため、今後の一般住宅や病院、店舗、集合住宅等への免震の普及が期待されます。

「ベアリング支承」の大臣認定取得による効果と期待は次のとおりです。
  1. 安全な生活が確保されます
    免震システムの採用により、地震災害の回避が可能となり安全な生活が確保されます。特に、普段生活を行う一般の戸建住宅や病院、店舗、集合住宅、学校や教育施設、福祉厚生施設、美術館などへの適用が期待されます。

  2. 従来の免震システムよりコストダウンが図られます
    「ベアリング支承」の大臣認定取得により、先に大臣認定を取得した「摩擦皿ばね支承」および復元用のコイルバネ等を組み合わせて「長周期免震システム」として提案できます。これにより、個別の評価審査の省略により免震設計が簡略化され、また設計工期の短縮、評価手数料の削減、標準品の生産によるコストダウンが可能です。

  3. 安定した、品質と性能の免震材料を提供できます
    日本建築センターの性能評価と大臣認定によって、より安定した品質と性能が確保されます。又、長期の使用に耐えるように、耐久性についても十分配慮されています。

(備考)
国土交通省大臣認定書:国住指第494号、認定番号MVBR-0078
日本建築センター評定書:BCJ基評−IB0158

大林組と大同精密工業は、「ベアリング支承」等による「長周期免震システム」を、一般住宅や病院、店舗、集合住宅等に積極的に提案し、地震による建物への損害低減や安全な生活を確保していきます。
特に、病院や店舗、集合住宅等比較的大きな免震建物に関しては大林組がコンサルから設計、施工を行い、免震装置の販売や戸建住宅等比較的小さい建物については大同精密工業が担当します。それ以外にも、一般設計事務所が同システムを使った際の免震技術のコンサル等も積極的に行っていきます。

以上


〔免震システムの販売等に関するお問合せ先〕
大同精密工業(株) 開発企画部 部長 及部 好久
東京都豊島区西池袋3-1-15
TEL 03-5956-9176


■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
東京都港区港南2-15-2  品川インターシティB棟
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