大林組は、大林グループの新しい事業として、デジタルコンテンツプロデュース事業を幅広く展開します。情報系の子会社オークシステム(株)(本社:東京都墨田区、社長:小林昭夫)の下に独立性を持たせた工房「ALLOE(スタジオ アロ)」(本社:東京都渋谷区広尾5-17-10、プロデューサ:西口勇)を設けて事業を開始しました。 近年の情報技術の進展に伴い、出版・映像業界では、CD-ROM、DVD-VIDEOなどのデジタル技術を利用した新しい媒体が制作され、一方では、インターネットの普及により媒体そのものを必要としない音楽配信や教育サービス、電子出版などのWebパブリッシングも普及を始めています。放送業界においてもデジタル放送への移行により多チャンネル、番組の多様化などデジタル映像の需要が増えることが予想されます。これらデジタル媒体やWebパブリッシング、デジタル映像などのデジタルコンテンツの市場規模は1998年時点で1.7兆円と推計されており、今後ますますの拡大が予想されております。 大林組は20年程前から情報システムセンターを中心として、CGの制作を手がけており、設計や原子力、土木技術の各部門や技術研究所などにノウハウが蓄積され人材が育成されてきました。平成6年には社内外のマルチメディア関連情報の収集、制作ノウハウの蓄積及びその活用、営業支援などを担当する専門部署としてマルチメディア推進室が設置され、社内外からデジタルコンテンツ制作業務を受託してきました。作品の品質の高さは、数々の受賞暦に証明されているとおり、広く認められており、活動の結果として、需要、供給側双方に人的コネクションも形成されております。また、デジタルコンテンツを制作する過程が、経営資源(人、金、もの、情報)をコーディネートとして固有の目的物を完成させるという点で、建設会社のマネジメント能力やノウハウを最大限に生かせる事業でもあります。 大林組のこれまでの活動実績は次のとおりです。 ・高品質のコンテンツ製作能力 マルチメディアコンテンツ振興協会が主催(共催:通商産業省)する最先端のマルチメディアコンテンツの総合コンテストであり、マルチメディアコンテンツ産業の総合的育成と発展、創造を図ることを目的として優秀な作品と人物を表彰している「マルチメティアグランプリ」で多数の受賞経験があります。
これらの実績と高い企画能力が評価され、現在は、映像コンテンツ制作の全工程を管理するための実用的なソフトウェアの開発事業を経済産業省から受託しました。実際の開発は、大林組を中心としたC3.COM開発コンソーシアム(東京大学大学院、ボイジャー社ほかで構成)とデジタルコンテンツ協会により行われます。 開発内容は、コンテンツ制作の企画、制作、編集加工のすべての工程において業界で標準とされているノウハウや記述仕様などを精選し、予算管理を含めた映像制作全般を支援する実用的なソフトウェアの開発を目標にしています。 この開発は、米国では標準的となっているコンテンツ制作の全工程を管理するための実用的な管理ソフトウェアが、日本には存在せず、業界全体からその必要性が強く望まれていることにより着手したものです。 ALLOEが新たに展開する事業は、デジタルコンテンツプロデュースやコンテンツの制作が中心で、軌道に乗り次第、新会社設立も視野に入れ事業展開を図ります。 ALLOEが展開する事業は次のとおりです。 ・デジタルコンテンツのプロデュース事業 ・デジタルコンテンツの配信事業 ・デジタルアーカイブ(コンテンツの権利保護を含む)事業 ・電子出版事業 ・展示等プレゼンテーション設備・機器のコンサルタント及び賃貸事業 大林組は、今後も、積極的に新規事業の展開を図っていきます。ALLOEの売上げ目標は、1年目に2億円、3年目に3億円を目指します。 ALLOEの名称は、創造の原点ギリシャ語のallos(異質なもの)に由来し、「新しい分野に万全に立ち向かう」強い姿勢をあらわしたものです。 以上 |
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■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室企画課 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 お問い合わせフォーム プレスリリースに記載している情報は発表時のものです。 |
デジタルコンテンツプロデュース事業への展開 「ALLOE」(スタジオ アロ)を開設
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