オフィス、教育、病院、福祉施設などで有効な双方向遠隔コミュニケーションシステムを構築します

2画面を用いて詳細な資料と臨場感を実現します

プレスリリース

大林組は、オフィスや教育現場、病院、福祉施設などで、臨場感を確保しながら、詳細な資料などを提供することで、より充実したコミュニケーションを実現する、2画面を用いた双方向遠隔コミュニケーションシステム 「Multi Remote Communication」を構築します。
第一弾として、(株)東畑建築事務所の設計、監理のもと、大阪商業大学と大阪女子短期大学、神戸芸術工科大学の3つの大学をつないだ遠隔講義システムを住友電設(株)協力を得て、構築しました。

複数のオフィスや大学構内、予備校などでは、その場でコミュニケーションを図る手段としてカメラとモニタを利用した遠隔コミュニケーションシステムを導入している例が多くあります。しかし、従来からある遠隔コミュニケーションシステムは、1画面でのやり取りが主流で、話し手の顔が表示されている場合は参考資料を表示できず、資料を表示する場合は表情が伝わらないなど、充分なコミュニケーションツールではありませんでした。最近では、情報回線の充実と画像圧縮技術の進歩などによりインターネットを利用したさまざまなタイプのコミュニケーションシステムもありますが、それらは臨場感が欠けていたり、複雑な操作が必要であるなどの課題がありました。

今回開発したシステムは、オフィスや教育現場、病院、福祉施設などで、臨場感を確保しながら、詳細な資料などを提供することで、より充実したコミュニケーションを実現する、2画面を用いた双方向遠隔コミュニケーションシステムです。2画面を用いても操作は簡単で、従来、予備校等で導入している一般的な遠隔講義システムは、衛星を利用するため非常に高価なものになっていましたが、非常に安価にシステムを構築することができます。また、一般的なISDN回線を利用しているので高速専用回線などと比較してランニングコストも低減することができます。
今回、第一弾として導入した大阪商業大学と大阪女子短期大学、神戸芸術工科大学の3つの大学をつないだ遠隔講義システムは、学校法人谷岡学園(本部:大阪府東大阪市、理事長:谷岡太郎)が、より魅力的な学校教育を目指して、単位互換や総合学習能力の向上のために導入したリアルタイムで双方の講義を受講することが可能なシステムです。従来の1画面による遠隔授業では為し得なかった講師の表情を感じながら臨場感のある充実した授業を実現しています。産官学の連携による充実した学校教育が求められるなか、企業人講師や他大学講師が来校しなくても授業を行うことが可能となりました。システムの構築にあたっては、建物の施工に併せて通信回線などの合理的かつ効率的な敷設を行い、低コストで、短期間にシステムのインテグレーションを完了しました。

今回開発した「Multi Remote Communication」の特長は次のとおりです。
  1. 充実したコミュニケーションを実現
    2画面を用いた双方向コミュニケーションを確立し、相手の表情を確認しながら資料等をもちいたコミュニケーションを実現することができます。画像通信処理技術で世界のトップシェアを占めるポリコム社のシステムを導入しているので臨場感のあるコミュニケーションを実現しています。

  2. 操作が簡単
    従来、2画面を用いた通信システムや、インターネットを利用したコミュニケーションシステムは操作が複雑なものがほとんどでしたが、誰もが操作することができるイージーオペレーションを実現しています。

  3. 安価に高機能な通信システムを構築可能
    従来の遠隔地間のコミュニケーションシステムは高価なものが多く、導入に課題がありましたが、安価に構築できるシステム構成と、一般的なISDN回線を用いることでランニングコストも低減しています。

今後、大林組は、今回開発した遠隔双方向コミュニケーションシステム「Multi Remote Communication」を、オフィスの本支店間の通信や、大学などの教育機関同志のコミュニケーション、病院や福祉施設におけるコミュニケーションなどのツールとして積極的に提案し、システムの企画から、設計、施工、メンテナンスまで幅広く対応していきます。

以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
東京都港区港南2-15-2  品川インターシティB棟
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