大林組と(株)内外テクノス(本社:埼玉県入間郡亀久保1150、社長:赤尾正俊)は、循環型リサイクル建材「アルセライト」(製造:ナイガイ建材、販売・施工:内外テクノス)に、電磁シールドとしての性能があることを性能実験で確認したことにより、同建材を電磁シールド兼用仕上げ材として販売していきます。 「アルセライト」は、廃ガラスと再生アルミを原料とする、アルミとセラミックスの複合リサイクル建材です。従来のリサイクル材とは異なり、100%再循環可能な環境対応建材です。比重はアルミの2分の1と軽量で、木材と同等の加工性を有しています。 近年、コンピューターの普及と無線技術の多様化で、外来電磁波によるコンピューター誤動作や無線情報の漏洩が危ぶまれており、それらを防止するオフィスビルの電磁シールド化技術に注目が集まっています。 内外テクノスでは、「アルセライト」を内・外装仕上げ材として販売・施工を行ってきましたが、今回、大林組との共同性能実験にて、従来の仕上げ工法で施工した場合でも、オフィスなどに要求される電磁シールド性能(30dB程度の減衰)を有することを確認したことにより、今後は、電磁シールド兼用仕上げ材として「アルセライト」を販売していきます。 従来の電磁シールド工法は、材料に亜鉛引鉄板や銅箔、アルミ箔などの良導体を使用し、要求性能に応じて、溶接、ハンダ付けなどの高グレードのものから、オフィスの電磁シールドレベルの30dB程度では、金属箔の継ぎ目を重ね、タッカー止めなどとしていました。しかし、従来の工法では、仕上げ材を兼ねた電磁シールド材料がなかったため、シールド層の上に別途下地を施し、その上に仕上げ材を施工する必要がありました。特に既存仕上げ層を残してリニューアルする場合、電磁シールド層のほかに仕上げ層が必要なため、仕上げにかかるコストが大幅に高くなっていました。また、従来の工法では、電磁シールド性能の確認作業も、電磁シールド層の完成時と仕上げ層を終えた後の2度実施する必要がありました。 「アルセライト」を電磁シールド兼用仕上げ材として使用することにより、従来の電磁シールド工法で施工した場合と比べ、次のメリットが得られます。
今後、大林グループでは、「アルセライト」を電磁シールド兼用仕上げ材として積極的に販売していくとともに、このような環境配慮技術の開発、普及、展開を図り、建設副産物の発生抑制や減量化に貢献していきます。 以上
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■この件に関するお問い合わせ先 大林組 東京本社 広報室企画課 東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟 お問い合わせフォーム プレスリリースに記載している情報は発表時のものです。 |
循環型リサイクル建材「アルセライト」を電磁シールド兼用仕上げ材として販売
通常の仕上げ工法で、30dB以上減衰することを性能実験で確認しました
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プレスリリース