ガーデニング感覚で緑化が楽しめる「グリーンキューブミニ」受託販売

手軽で潅水管理も容易なためベランダ緑化などに好適なシステムです

プレスリリース

大林組は、大林道路(株)(本社:東京都墨田区、社長:山岡礼三)、サンケイ理化(株)(本社:東京都荒川区、社長:藤本威)と共同で、ガーデニング感覚でベランダや屋上の緑化を楽しめる「グリーンキューブミニ」を開発し、大林道路(株)を通じて販売を開始します。「グリーンキューブミニ」は、緑化面積の広さに関係なく適用できる上に、大規模な設備を必要とせず、潅水管理も容易なため、個人向けのベランダ緑化や屋上緑化に向いています。手軽でフレキシビリティが高い給水システムを用いることで、購入した花鉢をそのまま緑化材料に利用することが可能になり、植物種に限定されることなく、信頼性の高いベランダ・屋上緑化を実現します。
なお、「グリーンキューブミニ」は、墨田区役所4階テラスにおいて、半年間にわたる試験展示を行い、良好な結果を得ています。そのため、今般墨田区が主催した「屋上緑化フェアinすみだ」(開催日:平成15年7月5日、場所:墨田区役所4階テラス)にも出展され、“ガーデニング感覚で行えるプライベートな緑化”をコンセプトに、墨田区民をはじめとする一般の方に公開されています。

近年、屋上緑化がヒートアイランド対策など都市環境を改善する手法として、シンボル的な意味合いを含めて注目されています。ヒートアイランド対策としての屋上緑化は、屋上に植物を生育させることで、植物の蒸散活動による温度低下効果を期待し、また植物が成長する過程でCO2を固定化することによるCO2削減効果を期待するものです。身近なところでは、純粋に緑を増やして、植物育成を楽しむ、目の保養につながる、癒しの効果など、本来の緑化機能が見直されています。
国土交通省では、大規模ビル建設時に緑化区域の設置を義務付ける代わりに、緑化面積に応じてビルの容積率を割り増すといった内容の「都市公園緑地法案」(仮称)を計画するなど、ヒートアイランド現象の緩和に向けた都市緑化への取り組みを強化しています。また、東京都では、新築の建物について屋上緑化を義務付けるなど自治体の緑化への取り組みも始まりました。区や市など地方自治体も積極的に対応し、助成金を設けるなど、緑化支援の動きは広がりを見せています。

今回、大林組が開発した「グリーンキューブミニ」は、手軽でフレキシビリティの高い給水システムと植栽基盤を利用することにより、植物を限定することなく、ガーデニング感覚でベランダや屋上を緑化できるシステムです。給水システムは、水位調節器付きタンク、水圧調節器具、多孔管、導水シートの4つから構成され、それらを組み合わせることにより、低圧・定量・微量の水を供給することが可能になり、潅水管理が容易になります。動力は、非常に小さな水頭差が生み出す水圧を利用しているので、動力源に電源や石化燃料を使いません。季節に応じて、植栽基盤への水量を調節することにより、節水しながら常に一定の水量を供給できます。また、雨水を利用することも可能ですので、水資源の有効利用につながります。植生基盤は、緑化面積に応じて必要な数を配置すれば良いので、緑地レイアウトの自由度が高く、大規模な装置も必要ないので、個人向けのベランダ緑化や屋上緑化に向いています。

大林組が開発した「グリーンキューブミニ」の特長は次のとおりです。
  1. 手軽にガーデニング感覚でベランダ緑化・屋上緑化が楽しめます
    装置が手軽で軽量なため、専門知識がなくてもガーデニング感覚で緑化が楽しめます。手軽でフレキシビリティの高い給水システムを採用することにより、植物を限定することなく、購入した花鉢を並べるだけで、きれいに演出ができます。

  2. 潅水管理が容易です
    大林組の開発した給水システムにより、常に適量の水が供給されます。多孔管が必要最小限の水を配水し、その水を導水シートが植物に給水するため、花鉢の土壌は適切な水分状態に維持されます。水の適切な管理ができるので、過剰な潅水が省け、植物が健全に生育します。また、雨水を利用できるので、資源を無駄なく使えます。

  3. 個人向けのベランダ緑化・屋上緑化に好適です
    緑化したい場所の面積に応じて植生基盤の増減が容易で、場所の大小を問いません。また、動力ポンプや電気機器を使わないシンプルなシステム構成のため、騒音が発生せず、住宅など静かな個人向けのベランダ緑化・屋上緑化に向いています。

  4. 設置が容易です
    緑化基盤は、小型でユニット化されたものが用意されており、大規模な装置や工事を必要としないので、設置が容易です。基盤の設置後、シンクの蛇口にホースをつないだり、貯水タンクに水を入れるだけの操作で、短時間で緑化システムを利用できます。価格は、給水システム一式と1.5m²の植生基盤で20万円の見込みです。

今後、大林組では、主に大規模物件用に開発し、実用化している薄層緑化システム、置き換えシステム、コンテナ式人工地盤緑化工法、ユニット式壁面緑化工法に加え、「グリーンキューブミニ」を積極的に提案し、ヒートアイランド現象の緩和に貢献するとともに、マンションのバルコニーなど、ガーデニング感覚で行えるプライベートな緑化を図り、植物育成を楽しむ、目の保養や癒しの効果など、人に優しい緑化の普及に向けた提案も行っていきます。


以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室企画課
東京都港区港南2-15-2  品川インターシティB棟
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