硫黄を使った新しい下水環境用材料「硫黄固化体」の耐腐食性能調査に着手

プレスリリース

新日本石油および大林組は、東京都下水道局と共同で、コンクリートの腐食が著しい下水環境下における「硫黄固化体」の耐腐食性能調査を開始することになりましたのでお知らせいたします。

「硫黄固化体」は硫黄を用いて骨材を固化したもので、セメントコンクリートに比べて高強度で遮水性に優れ、かつ耐酸性の高い新しい材料です。硫黄は水に溶けることがなく、化学的にも安定した固体でありますが、約120℃から160℃に熱すると溶解し、冷えると再度固化する性質を持っており、硫黄固化体はこの性質を利用して製造したものです。

高機能材料としての「硫黄固化体」の研究をしていた新日本石油と、下水処理施設での施工技術やノウハウを有する大林組は、両社の技術を組み合わせた新たな技術を検討してまいりましたが、この度、東京都下水道局の「ノウハウ+フィールド提供型共同研究制度」により、下水環境における耐腐食性能を調査するため、実際の下水処理場における暴露試験を開始することになりました。この実証試験を経て、ライフサイクルコストを考慮に入れた最適な施工技術の提案を目指して参ります。

なお、本試験で用いた硫黄固化体は、新日本石油が(財)石油産業活性化センター事業として新日本石油精製・室蘭製油所に建設した製造装置を用いて製造したものです。

  1. 研究概要
    腐食の著しい下水環境下で硫黄固化体の耐腐食性能等を調査し、最適施工技術を含めた実用化について研究する
  2. 研究形態
    東京都下水道局ノウハウ+フィールド提供型共同研究
    ※民間企業が提案する研究開発課題に対して、東京都下水道局のノウハウに加え施設などの実験材料を提供する研究制度
  3. 研究場所
    東京都下水道局西部第二管理事務所新河岸処理場内
  4. 研究期間
    2003年11月~2005年11月

硫黄固化体を用いた構造物

以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室 企画・報道・IRグループ
東京都港区港南2-15-2  品川インターシティB棟
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