新日本石油および大林組は、東京都下水道局と共同で、コンクリートの腐食が著しい下水環境下における「硫黄固化体」の耐腐食性能調査を開始することになりましたのでお知らせいたします。 「硫黄固化体」は硫黄を用いて骨材を固化したもので、セメントコンクリートに比べて高強度で遮水性に優れ、かつ耐酸性の高い新しい材料です。硫黄は水に溶けることがなく、化学的にも安定した固体でありますが、約120℃から160℃に熱すると溶解し、冷えると再度固化する性質を持っており、硫黄固化体はこの性質を利用して製造したものです。 高機能材料としての「硫黄固化体」の研究をしていた新日本石油と、下水処理施設での施工技術やノウハウを有する大林組は、両社の技術を組み合わせた新たな技術を検討してまいりましたが、この度、東京都下水道局の「ノウハウ+フィールド提供型共同研究制度」により、下水環境における耐腐食性能を調査するため、実際の下水処理場における暴露試験を開始することになりました。この実証試験を経て、ライフサイクルコストを考慮に入れた最適な施工技術の提案を目指して参ります。 なお、本試験で用いた硫黄固化体は、新日本石油が(財)石油産業活性化センター事業として新日本石油精製・室蘭製油所に建設した製造装置を用いて製造したものです。
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硫黄を使った新しい下水環境用材料「硫黄固化体」の耐腐食性能調査に着手
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プレスリリース