「大林組 環境報告書・社会活動報告書2004」を発行

社会活動の内容を盛り込み、さらに充実した内容となりました

プレスリリース

大林組は、このたび「環境報告書・社会活動報告書2004」を発行しました。大林組は「二酸化炭素排出量削減」や「建設廃棄物対策」、「グリーン調達」、「化学物質管理」の4つを環境保全活動の重点課題に掲げて積極的な環境負荷低減活動を実施してきました。今回の報告書は、これらの活動やその成果など多岐にわたる活動をまとめたものに、今年よりあらたに、人や社会とのより良い関係を目指す大林組の社会活動の取り組みを加え、さらに充実した内容となっています。

大林組は、環境保全活動を健全な企業経営に欠かせない要素と位置づけ、事業活動がもたらす環境への負荷を極力小さくする取り組みを行ってきました。建物の省エネルギー化、長寿命化提案、また二酸化炭素排出量削減への取り組みも業界に先駆けて行っています。なかでも、建設廃棄物対策では、電通本社ビル建設工事で取り組んだゼロエミッションが評価され、全産業の中で唯一、平成15年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰の最高位である内閣総理大臣賞を受賞しました。
大林組では、それらの環境保全活動の情報開示として環境報告書を1993年度から発行しており、その成果として、東洋経済新報社とグリーン・リポーティング・フォーラムが主催する「2003年環境報告書賞・優良賞(3年連続同賞受賞)」を受賞しています。
一方で、最近企業の社会的責任が急速にクローズアップされています。大林組では、社会との関わりの中で、当社が正しく理解され、信頼を得るためには企業としての透明性を高めていくことが重要と考え、積極的な情報発信と同時にステークホルダーとの双方向コミュニケーションを深めることに注力しています。その一環として株主アンケートを実施し、そのほか文化事業活動や地域との交流など、幅広い社会活動に取り組んでいます。

今回発行した「環境報告書・社会活動報告書2004」は、大林組の企業活動が社会に与えている環境負荷と環境保全活動、および社会活動について、わかりやすく信頼性の高い報告書とすることを目的に作成しました。従来の構成を一新し、「環境報告書」、「社会活動報告書」、「企業概要」の3部構成となっています。
「環境報告書」では、1999年度に当面の重点取り組み課題として定めた「二酸化炭素排出量削減」、「建設廃棄物対策」、「グリーン調達」、「化学物質管理」の活動内容と成果を中心に、環境への取り組みや社会との環境コミュニケーションなどをまとめています。
「社会活動報告書」では、豊かな未来を築くために、人と社会とのより良い関係づくりをめざしている大林組の社会活動を「社会とともに歩む」、「地域との交流」、「文化活動への取り組み」、「情報コミュニケーション」、「良質な勤労の場を創出する」の5つのテーマごとにまとめています。

当報告書の作成にあたっては、環境省が定める環境報告書ガイドラインと、GRI(グローバル・リポーティング・イニシアティブ)が定める持続可能性報告書ガイドラインを参考にし、巻末には報告書の正確性と信頼性を確保するために、第三者審査の結果とNGOからの意見を掲載しています。
また、公開ホームページ上の関連ページへのアドレスを付すことで「環境報告書・社会活動報告書2004」を読んだ読者の便宜をはかっています。

「環境報告書・社会活動報告書2004」の概要は次のとおりです。
  1. 環境報告書
    大林組の環境経営、環境方針など環境パフォーマンス向上のための方針や体制、さらには環境事例についてまとめています。大林組の事業活動と環境の関係を示したマテリアルフローでは、事業活動が環境に与える影響をわかりやすく紹介するほか、建造物のライフサイクルマネジメント、環境マネジメントシステム、環境会計、環境活動の成果について紹介しています。
    また、環境の創造・保全に直接関わる建設業としての環境にやさしい技術開発の取り組みとして、閉鎖空間内で廃棄物を処理・保管し外部への環境負荷を低減する「臼杵市クローズドシステム最終処分場の建設」、自然生態系の保全を考慮した「岬町多目的公園用地造成工事」、新しい都市生活空間を提案する「なんばパークス」、総合建設業ではESCO事業第一号案件である、「池田・府市合同庁舎」などを例にあげて、わかりやすくまとめています。環境保全活動については、従業員、協力会社、グループ会社など、事業活動におけるすべての関係者が一丸となって取り組んでおり、協力会社と連携した二酸化炭素排出量削減活動、建設廃棄物の小口巡回回収と電子マニフェストの試行、グループ会社の取り組みなどについても紹介しています。
    ※重要課題として掲げている4つの重点課題(二酸化炭素排出量削減、建設廃棄物対策、グリーン調達、化学物質管理)に対する活動実積は別添資料をご参照ください。

  2. 社会活動報告書
    大林組では、2003年4月に策定した「優良企業構想」の中で優良企業の要件の一つに「社会的責任を果たす」をあげています。社会的な責任を果たすために取り組んでいる活動内容を詳細に紹介しています。
    (1)震災時支援体制の整備
    大林組では防災情報センターを設置し、震災時に必要とされる情報を適切に提供したり、救援・復旧活動をより効果的に行うことができる体制を整えています。
    (2)社会とともに歩む
    大林組は建設を通じて住みよい街づくり、国土づくりに取り組んでいます。ここでは代表的なものとして、社外から表彰された建造物を紹介しています。
    (3)地域との交流
    技術研究所の見学会や、建設現場見学会など、地域社会との交流を紹介しています。
    (4)文化活動への取り組み
    大林組の文化事業を担当するTN プローブや、都市に関する学術研究を助成する大林組都市研究振興財団の取り組みなどを紹介しています。
    (5)情報コミュニケーション
    株主アンケートの実施、株主向けメールマガジンによる情報の発信、当社の事業活動などをわかりやすく紹介することを目的とした展示会などを紹介しています。
    (6)良質な勤労の場を創出する
    人事制度、従業員研修、雇用の促進、労働安全衛生について紹介しています。

  3. 大林組の企業概要
    「優良企業構想」、「コーポレートガバナンス」、「大林組企業行動規範」、過去5年間の経営状況などを紹介しています。

大林組では、今後も、環境保全活動を推進し、水域浄化・再生、屋上緑化、バイオマスエネルギー開発、汚染土壌浄化などの環境保全技術を社会に役立てていくとともに、社会とのより良い関係づくりを目指す取り組みを積極的に行っていきます。
なお、「環境報告書・社会活動報告書2004」は、大林組のホームページからダウンロードすることができます。
※ URL:https://www.obayashi.co.jp/ir/data/report.html

以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室 企画・報道・IRグループ
東京都港区港南2-15-2  品川インターシティB棟
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