国内初のクローズドシステム処分場PFI事業が始動

稚内市廃棄物最終処分場整備運営事業に関する事業契約を締結

プレスリリース

大林組グループは、「稚内市廃棄物最終処分場整備運営事業」に関し、大林組を代表企業とする特別目的会社と稚内市との間で事業契約を締結しました。今後、平成19年10月の運営開始に向けて施設の設計、建設に入ります。

当事業は、稚内市の一般廃棄物及び産業廃棄物の適正な処分を行うため、市内に最終処分場を新設し運営を行うことを目的とするものです。PFI事業者は施設整備費の資金調達を行い、新たに施設を設計・建設し、市へ施設の所有権を移転した後、一般廃棄物等を受入れ、施設を運営・維持管理します。
当グループ提案の最大の特長は、埋立地を屋根などで覆う「クローズドシステム(覆蓋型)処分場」とし、廃棄物の飛散防止、カラス等の飛来排除、臭気の拡散抑制など、環境負荷を低減すると同時に景観にも配慮した施設計画を行っている点です。この特長を含めて、良質な公共サービスを安定的かつ継続的に提供するにふさわしい提案と評価され、今回の契約締結にいたりました。クローズドシステムを廃棄物最終処分場のPFI事業に用いるのは国内で初めてとなります。

大林組は、当事業を含め既に、19件の優先交渉権者に選ばれ、業界随一の実績を上げており、自らがPFI事業の代表企業となることで、的確なリスクマネジメントと、各分野の高度な専門技術やノウハウを集約した完成度の高い事業スキームを実現してきました。
今後、大林組は、PFIに関して、これまで蓄積してきた総合ソリューション力に加え、本事業から得られる廃棄物最終処分場の運営ノウハウを活かしながら、全国で数多くの実施が予想される廃棄物最終処分場運営のPFI事業についても、事業権の獲得に向けて積極的な提案を行っていきます。
事業概要は次のとおりです。

・事業主体   :PFIヤム・ワッカ・ナイ(株)
         (代表取締役:大林組PFI推進部長 小栁 郁夫)
・設計、工事監理:(株)開発工営社
         (本社:札幌市 代表取締役社長:清崎 晶雄)
・施工     :大林組・石塚建設興業(株)JV
         (石塚建設興業(株)
         /本社:稚内市 代表取締役社長:石塚 宗博)
・運営、維持管理:環境衛生工業(株)
         (本社:旭川市 代表取締役:二坂 肇)

・施設概要
 1.埋立地面積     28,700m²
 2.廃棄物埋立容量   約189,000m³(覆土分含まず)
 3.処分場形式     クローズドシステム処分場(移動式)
 4.管理施設・浸出水処理施設 施設構造 RC造
               地上1階 地下2階
  (処理能力30m³/日 調整槽容量 1,100m³)

・事業スケジュール
 設計及び施工:   平成17年2月~平成19年9月末
 運営・維持管理期間:平成19年10月~平成31年9月末
           (12年間)

・総事業費 26億7,580万円

施設イメージパース

以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室 企画・報道・IRグループ
東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟
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