大林組は、1999年12月に建設業界で初めてダンプ・トラックの省燃費運転研修会を開催して以来、省燃費運転活動を推進し、建設現場で排出される二酸化炭素排出量削減に努めています。このたび、研修会終了後の効果を確認するため、当社協力会社の尾花興業(株)の協力を得て、日常業務における燃料消費量の測定を行い、その結果をまとめました。データから省燃費運転研修会開催後も長期にわたって研修の効果が持続していることが実証できました。また、研修受講者が研修に参加しなかった運転手に省燃費運転を紹介することにより、省燃費運転の輪が広がっていることが実証されました。 2004年5月23日に、当社東京港総合工事事務所でトラックを対象に開催した省燃費運転研修会(協力:いすゞ自動車株式会社)に、尾花興業(株)(東京都葛飾区、社長:尾花弘行)が参加しました。 同社では、研修会受講による効果の持続性を把握するため、研修会後も運転手ごとの燃料消費量を継続して計測しています。研修会に参加した運転手の燃料消費量は、研修会開催直後の2004年6月から2005年4月までの11ヶ月間の平均で0.40L/kmと研修会直後の0.41L/kmとほぼ同値で、その効果が長期にわたって維持されていることを確認しました。研修会前の数値と比較すると平均約4%の燃料消費量削減効果が持続しています。 また、同社では毎月1回開催している社内連絡会等の機会を利用し、研修会参加者が研修会に参加しなかった運転手に省燃費運転を随時紹介しています。研修会に参加した運転手と参加しなかった運転手の間にあった大幅な燃料消費量の差が徐々に減少しました。 今回の省燃費運転の効果を二酸化炭素の排出量に換算すると、同社が所有するトラック17台が1年間に削減する二酸化炭素排出量は約130トンとなり、これは、国民1人当りの年間二酸化炭素排出量の約13倍に相当します。 また、当社の省燃費運転研修会を受講した(有)田中運送(横浜市中区、社長:田中正博)および高山運輸建設(株)(大阪市西淀川区、社長:高山正文)でもそれぞれトラック、建設機械を用いて同様の調査を行っており、研修後も燃料消費量の削減効果が持続していることを確認しています。 大林組では、引き続きダンプ・トラック及び各種建設機械の省燃費運転研修会を、協力会社とも連携を取りながら継続的に実施することで、二酸化炭素削減活動に積極的に取り組んでいきます。省燃費運転の更なる普及を図るため、研修会の開催を全店の工事事務所に展開しており、2005年度末には全体の30%、2007年度末には60%の工事事務所での研修会開催を目指します。 また、省燃費運転推進の活動を自社にとどめることなく、より広範に展開すべきであると考え、省燃費運転研修会に関するノウハウを社外にも積極的に提供しています。今後とも省燃費運転普及のため有効な情報の提供、業界団体への協力を通じて社会に貢献していきたいと考えています。 以上
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省燃費運転研修会開催後も二酸化炭素排出量削減効果が持続していることを実証しました
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