大林組が開発した耐震補強工法「3Q-Wall(サンキューウォール)工法」は2001年7月に実用化して以来、現在5年目を迎え、その施工件数は72件に達しています。最近では、兵庫県立姫路工業高等学校(兵庫県姫路市)、新相鉄ビル(神奈川県横浜市)など大型物件への適用が相次いでおり、本工法による耐震壁の施工面積は延べ10,000m²を超えました。 阪神大震災以降、全国的に大きな地震が頻繁に発生しており、既存建物の耐震補強への需要が高まっています。また、日本では1981年以前に建設された旧耐震基準による建物が数多くあるため、住宅や学校、病院、百貨店などは耐震補強を早急に実施する必要があります。 既存の建物を耐震補強する方法のひとつに耐震壁を設ける方法がありますが、当社が開発・実用化した「3Q-Wall工法」は、鉄筋を配置しながらプレキャストコンクリートブロックを積上げ、内部に高強度グラウトを充填するだけで耐震壁を構築することができる、画期的な耐震補強工法です。従来方法で課題となっていた施工時の騒音や振動をほとんど発生させず、短期間で耐震補強ができることから、建物を使用しながら補強工事を行うことが可能です。ここ最近では、兵庫県立姫路工業高等学校の5棟に74箇所の耐震壁を設置し、また新相鉄ビルでは63箇所の耐震壁を現在施工しています。 ■兵庫県立姫路工業高等学校 ■新相鉄ビル また、本工法は低騒音・低振動、省スペース施工などの技術的な特長に加え、工法研究会を設立して技術を社会に広く公開し、耐震補強の普及に貢献したことなどが評価され、社団法人 日本コンクリート工学協会より2005年7月に協会賞(技術賞)を受賞しました。 「3Q-Wall工法」の特長は次のとおりです。
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耐震補強工法「3Q-Wall工法」の施工面積が延べ1万m²を越えました
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プレスリリース