新たなEMS運用ツール「環境ナビ」シリーズを活用し、各店毎に取得していたISO14001の認証を一本化しました

プレスリリース

大林組は、このたび環境保全活動の手引きとなる新しい環境マネジメントシステム(EMS)運用ツール「環境ナビ」を工事事務所用、各店常設用、事務局用にシリーズ化して整備し、従来11の各本支店で取得していたISO14001の認証を一本化しました。認証の範囲は、当社における「建築物及び土木構造物の設計及び施工」、「建設分野の技術研究開発」に係る全ての活動を対象としています。

従来、当社では、地域性に配慮し、各店ごとにEMSの運用を行っていましたが、一方で集計作業や資料作成など同様の業務を各店ごとに実施することによるムダや活動内容のムラなどの問題も生じていました。そこで全店のEMSを統一するため、EMS運用ツール「環境ナビ」シリーズを整備し、2005年4月より運用してきました。
このシリーズでは、効率的で実効性の高い環境保全活動の推進を目的としています。従来のEMS関連文書が内包していた種々の問題点を洗い出して、実務の実態に合わせた内容とし、書類もISO14001の要求事項に対応しつつ、ボリュームを最小限におさえているので、EMSの運用に係る作業量を30%~50%軽減しています。また、2006年4月からは、さらに使いやすく改良した2006年度版「環境ナビ」シリーズの運用をスタートします。

「環境ナビ」シリーズは、工事事務所用の「環境サイトナビ」、常設部門用の「環境オフィスナビ」、各店を取り纏める事務局用の「環境トータルナビ2」および全店を取り纏める事務総局用の「環境トータルナビ1」の計4部で、それぞれ(1)基本書、(2)資料、(3)サンプル、(4)参考手順書の4つで構成されています。EMSの運用に当たって実施する必要のある内容を「基本書」にまとめ、必要な書式を「資料」に、またその記入事例を「サンプル」として用意しました。また、地域ごとに異なる運用の手順を各支店から集めて「参考手順書」として収録しています。利用する社員は「サンプル」や「参考手順書」を活用することで文書をゼロから作成する手間をはぶくことができます。

大林組では、ISO14001の認証を1998年9月に東京本社で初めて取得し、同年12月に本店で、翌1999年3月までには全支店で認証を取得しました。以来、各店単位でEMSを運用し、毎年認証機関によるサーベイランスを受審してきましたが、2005年12月に実施された東京本社のサーベイランスにおいて、他の10本支店までその審査対象を拡大し、認証を一本化して取得しました。これは、全店のEMSを統一した運用ツール「環境ナビ」シリーズが大きく貢献したものであり、審査機関からはISO14001規格に関連する全ての要求事項を満たしていたとの評価を得ています。

今後も、大林組では「環境ナビ」シリーズを使用者の実態に合わせてより使い易く改良するとともに、形骸化しない環境保全活動の推進を目指し、有効に利用していきます。
また、今後は協力会社も含めて社外への販売も目指す予定です。
以上

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大林組 東京本社 広報室 企画・報道・IRグループ
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