大林組は、省エネ効果の高い多機能型ダブルスキンサッシ「NEXAT」(=ネクサット/Natural Energy × Active Technology)」をすでに開発・実用化しておりますが、このたび、(株)池田銀行が建設する「大阪梅田池銀ビル」の新築工事に採用され、現在、NEXAT 約1,500m²を同ビルの西面に設置しています。 近年、地球環境保全の必要性が高まっており、オフィスビルにおいても更なる省エネ化が求められています。窓ガラスに施す省エネ手法の一つに、窓ガラスを2重化してその隙間に空気を流す「ダブルスキン」があります。夏期にはダブルスキンの下部開口より外気を取り入れて2枚のガラスの間を通し、上部開口より外部に排気することで日射熱を低減し、冬期には上下の開口部を閉鎖して空気の流れを止め、断熱性を向上させることができます。 しかしながら従来のダブルスキンは、空気を通す空間が複数階にまたがった吹き抜け型であるため、ダブルスキン内部の温度が上層階に行くほど上昇するという課題や、メンテナンスの問題から2重ガラスの間隔が約60cmと大きくなってしまうといった課題がありました。 大林組が開発した「NEXAT」は、従来のダブルスキンの課題を解決した新しい多機能ダブルスキンサッシです。室内外の上下、計4方向に開口部を設けて、各々に開閉機構を組み込み、日射や気温に応じて空気の流れを調節することで、一年を通じて熱環境を快適に保ち、大幅な省エネを実現することができます。ダブルスキン内に設置した電動ブラインドは、直射日光をさえぎりながら、多くの自然光を取り入れられるよう角度調整をすることが可能です。 「NEXAT」を採用することで、年間エネルギー消費量を、一般のシングルスキンサッシと比較して約34%、従来のダブルスキンサッシと比較して約14%低減することができます。 さらに従来のダブルスキンはガラス間の寸法が約60cmあり、建築的な制約がありましたが、「NEXAT」は同寸法が約20cmと薄く、かつユニット化されているので新築・リニューアルを問わず広く採用できる汎用性を持っています。 「NEXAT」は、季節によって様々なモードを選択できます。
大林組は今後、自然エネルギーを最大限に利用してビルの環境負荷を大幅に低減する多機能型ダブルスキンサッシ「NEXAT」を積極的に提案していきます。
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環境にやさしい ダブルスキンサッシ「NEXAT」で年間を通してビルを省エネ化
大阪梅田池銀ビルで大規模採用されました
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プレスリリース