「大林組 環境報告書・社会活動報告書2006」を発行

プレスリリース

大林組は、このたび「環境報告書・社会活動報告書2006」を発行しました。当報告書は、大林組の環境負荷低減活動をまとめた「環境報告書」と社会活動の取り組みをまとめた「社会活動報告書」の2部構成となっています。

大林組は、「自然と調和し、地域社会に溶け込み、豊かな文化づくりに寄与する」ことを企業理念の一つに掲げています。また、事業活動を通じて社会的な責任を果たすことが経営上の重要課題と考え、環境保全技術の開発や、環境保全活動、社会活動についてさまざまな取り組みを推進しています。
例えば、地球温暖化の主要因である二酸化炭素の排出量は、省燃費運転やアイドリングストップの励行などに取り組み、1990年度に比べ32%削減されました。また、建設廃棄物対策については、ゼロエミッション活動を全現場に展開し、建設廃棄物排出量は2004年度比で64万トン減少しています。化学物質対策に関しては、PRTR対象物質の取扱量の削減に取り組み、2004年度比で約40%、2002年度比では約80%削減するなど、それぞれの分野で成果を上げています。
一方で、企業の社会活動も近年重要度を増しています。当社では、社会的責任を果たし、社会の一員として広く信頼されるために、企業の透明性を向上させることを重視し、積極的な情報開示に努めています。また、ステークホルダーとの双方向コミュニケーションを深めるとともに、文化事業活動や地域との交流など幅広い社会活動に取り組んでいます。

今回発行した「環境報告書・社会活動報告書2006」は、大林組の企業活動が社会に与えている環境負荷と環境保全活動および社会活動について、わかりやすく伝えることを目的に作成しています。環境報告書では、「地球温暖化対策」、「建設廃棄物対策」、「化学物質対策」、「グリーン調達」という環境経営の4つの重点課題に新たに「生態系保全」を加え、生態系への負荷を低減する取り組みを紹介しています。また、持続可能な社会を実現するために、大林組が提案するサステナブル建築の新たなコンセプト「ハイ・タッチ(環境との親和性)&ロー・インパクト(環境への負荷低減)」を中心に、具体的な事例を紹介しています。それぞれのページのコラム欄では、環境に関わる技術開発や建設現場での具体的な取り組みをわかりやすく紹介し、一般の方々にも興味を持って読んでもらえるように工夫しました。

環境報告書・社会活動報告書2006」の概要は次のとおりです。

1 環境報告書
大林組の環境経営、環境パフォーマンス向上のための体制、目標および活動結果、環境会計の報告や、従業員、グループ会社、協力会社など事業活動のすべての関係者が一丸となって取り組んでいる環境保全活動について、それぞれの内容を詳細に紹介しています。
  1. 特集 サステナブル建築
    大林組が新たに打ち出すコンセプト「ハイ・タッチ&ロー・インパクト」を軸に、大林組が提案するサステナブル建築を紹介しています。

  2. 環境保全活動を推進する仕組み
    当社の環境マネジメントシステム(EMS)、環境リスク対応について紹介するとともに、建設現場に対して近隣住民の方々からいただいたご意見およびその対応について紹介しています。

  3. 事業活動と環境負荷
    当社の事業活動に関わる環境負荷について報告しています。自らの環境負荷低減に加えて、サプライチェーンからの環境負荷及びその低減対策についても紹介しています。

  4. 5つの重点課題
    「地球温暖化対策」、「建設廃棄物対策」、「化学物質対策」、「グリーン調達」に、2006年度より「生態系保全」の課題を加え、これら5つの重点課題についてそれぞれの取り組み内容と成果を紹介しています。
2 社会活動報告書
大林組では、2003年4月に策定した「優良企業構想」の中で優良企業の要件の一つに「社会的責任を果たす」をあげています。社会的な責任を果たすために取り組んでいる活動内容等について紹介しています。
  1. コーポレートガバナンスと情報開示
    当社の経営体制の概要等について紹介しています。すべてのステークホルダーの信頼を得るためには、経営の透明性を高めることが重要と考え、適時、適切な情報開示に積極的に取り組んでいます。
     
  2. 企業倫理への取り組み
    当社では、企業活動において高い倫理観を持って良識ある行動を実践することが必要と考え、さまざまな施策を講じています。ここでは、2006年1月の独占禁止法改正を機に実施した施策や、同年5月に実施したモニタリング機能の強化策など当社のコンプライアンス体制について紹介しています。

  3. 大林組が取り組む6つの社会的責任
    当社では、建設業を通じて果たすべき社会的責任は「社会とともに歩く」、「地域とともに歩く」、「文化を築く」、「社員とともに歩く」、「双方向コミュニケーション」、「倫理を護り、法令を遵守する」の6つの点であると考え、それぞれの具体的な取り組みについて紹介しています。
大林組では、今後も、省燃費運転・ゼロエミッション活動などの環境保全活動を推進し、省エネルギー建築・汚染土壌対策・ヒートアイランド対策・自然保護などの環境保全技術を社会に役立てていくとともに、社会とのより良い関係づくりを目指す取り組みを積極的に行っていきます。
なお、「環境報告書・社会活動報告書2006」は、大林組のホームページから請求・ダウンロードすることができます。

以上

■この件に関するお問い合わせ先
大林組 東京本社 広報室 企画・報道・IRグループ
東京都港区港南2-15-2 品川インターシティB棟
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