緑化ブロック舗装システム「打ち水グラスパーク」を開発

ヒートアイランド現象や都市型水害対策 涼しい潤いのある生活空間を構築

プレスリリース

大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)と大林道路(株)(本社:東京都墨田区、社長:石井哲夫)は共同で、自動潅水機能を有した“緑化ブロック舗装システム「打ち水グラスパーク」”を開発しました。ヒートアイランド現象や都市型水害対策として、都市の環境負荷を低減し、涼しい潤いのある生活空間を提供します。

道路や駐車場等で使用されるアスファルト舗装は、熱を吸収し溜めやすいために、都市部のヒートアイランド現象の原因になるほか、雨水の地中への浸透を妨げることから、都市型水害を誘発する要因の一つとなっています。近年、こうした問題の解決策として、また、工業立地法による緑地面積の確保や景観の向上などを目的として、緑化舗装の採用が増加しています。しかしながら、従来の緑化舗装には、潅水の不足や車両の通行による摩擦や熱が、植物の生育を阻害するという課題がありました。

大林組と大林道路は、これらの課題を解決するために、保水性を有する緑化舗装用コンクリートブロック(※1)と、導水シートによる底面潅水システムを組み合わせた“緑化ブロック舗装システム「打ち水グラスパーク」”を開発しました。1年間の実証試験を行った結果、従来の緑化ブロック舗装と比較して、夏季におけるブロック表面温度が最大13℃低減するとともに、植物の生育状況の優位性を確認しました。



このたび開発した「打ち水グラスパーク」は、保水性を有したコンクリートブロックを採用しているため、日射による急激な温度上昇を防ぐなど、ヒートアイランド現象を緩和します。また、自動潅水機能を保有しているため、水切れの心配がなく、従来の緑化舗装と比較して、車両の通行による摩擦や熱などのストレスに強い健全な植物の生育が可能となります。

※1 緑化舗装用コンクリートブロック:
東洋工業株式会社(本社:香川県高松市、社長:河田浩喜)が製造、販売のものを当システムで使用します。


緑化ブロック舗装システム「打ち水グラスパーク」の特長は以下のとおりです。

  • ヒートアイランド現象を緩和
    植物の保水蒸散作用と自動潅水システムにより、日射による急激な温度上昇を防ぐなど、ヒートアイランド現象を緩和します。
     
  • 水切れの心配がなく、ストレスに強い健全な植物の生育が可能
    自動潅水機能を保有しているため、水切れの心配がなく、従来の緑化舗装と比較して、車両の通行による摩擦や熱などのストレスに強い健全な植物の生育が可能となります。
     
  • 車両が通行・停止する場所においても、舗装面の緑地化が可能
    緑化舗装用コンクリートブロックは、車両等の荷重への耐久性に優れており、車両が通行・停止する場所においても、舗装面を緑地化することが可能となります。また、植物への水やりは、舗装下面の導水シートにより自動的に行うため、車両が停車している状態であっても確実な潅水が行えます。
     
  • 給水むらが少なく、節水が可能
    拡散性の高い導水シートによる底面潅水によって、上部からの散水と比較して、給水むらが少なく節水が可能となります。
     
  • 効率の良い給水が可能
    雨水センサーやタイマー制御などにより、維持管理に手間がかからず、効率良く給水できます。


以上
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大林組 東京本社 広報室 メディア広報課
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