技術研究所の新本館と新実験施設が完成

「未来を拓く研究所」をめざし、多くの最先端技術を導入

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)が創業120年記念事業として技術研究所(東京都清瀬市)に整備していた新本館「テクノステーション」と新実験施設「オープンラボ-1」が完成しました。

技術研究所では、「技術革新」、「技術の実証」、「技術のプレゼンテーション」を実践するフィールドとして整備計画を進めてきました。このたび完成したテクノステーションとオープンラボ-1は、その第1期工事として建設したものです。

新本館「テクノステーション」

新本館「テクノステーション」

新実験施設「オープンラボ-1」

新実験施設「オープンラボ-1」

テクノステーションでは、太陽光や地中熱など自然エネルギーの積極的な利用、次世代設備の採用、及びエコ意識を促す「見える化」等の効果により、CO2排出量を一般的な事務所ビルに比べて55%削減し、さらに、45%相当のカーボンクレジットの購入により、日本の研究施設としては初めて、CO2排出量のすべてを相殺する「カーボンニュートラル」を達成します。

また、安全・安心を実現する最先端技術も採用しており、地震でも揺れないビルを世界で初めて実現したスーパーアクティブ制震システム「ラピュタ2D」等を採用しています。

オープンラボ-1は、時代とともに常に変化するお客様や社会のニーズに柔軟に対応するため、スケルトン・インフィル型の実験施設としています。

このように、技術のショールームとして活用するために最先端の技術を数多く採用したほか、テクノステーションの2階を長さ90m、幅18mの開放感のある「ワークプレイス」にすることで、さまざまな研究に従事する約200名の研究員が活発に交流し、新たな技術の開発に向けて知的生産性を高めるよう工夫しています。

なお、テクノステーションは、9月16日にCASBEE(建築環境総合性能評価システム)のSランクの認証を取得しました。環境性能効率を表すBEE値としては、CASBEE認証建物の過去最高値である7.6を獲得しています。

今後、技術研究所の整備は、これまで事務所ビルとして利用していた現本館のリニューアル(化学分析系実験施設にコンバージョン)や、オープンラボ-2の建設など、第2期工事に着手する予定です。


大林組は、この技術研究所の新本館「テクノステーション」を拠点として、お客様のニーズに応える技術開発に取り組み、社会の進歩・発展に貢献し続けていきます。

大林組 技術研究所(空撮)

大林組 技術研究所

■テクノステーションの概要

  1. 構造:S造 地上3F 延面積5,535m²

  2. 工期:平成21年11月から平成22年9月

  3. 施設の特長および採用技術
    (1)最先端の環境配慮

    • 太陽光や地中熱などの自然エネルギーの積極的な利用

    • 快適性と省エネルギーを両立させた建築・設備計画

    • CO2排出削減率55%(一般事務所との比較)

    • 研究施設として日本初のカーボンニュートラルの達成

    (2)最先端の安全安心

    • 世界初のスーパーアクティブ制震システム

    • ICタグを利用したセキュリティシステム

    (3)最先端の研究環境

    • 視認性の高いワンボックス型大空間ワークプレイス

    • 多様なコミュニケーションを誘発する場

■オープンラボ-1の概要

  1. 構造:S造 地上2F 延面積2,868m²

  2. 工期:平成21年11月から平成22年9月

  3. 施設の特長および採用技術
    (1)フレキシブル・ラボ

    • スケルトン・インフィル型の空間

    • 大スパンで間仕切りを排した一体空間の構築

    • グリッドシステム天井「オーグリッド」の採用

    (2)エコロジカル・ラボ

    • 自然の力で自動開閉する自然通風窓、自然通風口の採用

    • 壁面緑化の採用

    (3)エフィシェント・ラボ

    • 新型の「鋼製ダンパー・ブレース」による制振構造を採用

    • ショーケースとして見学者に配慮

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室 広報第一課
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