技術情報の登録・検索システム「OC-ナレッジ(オーシーナレッジ)」を構築

必要かつ十分な技術情報を誰もがいつでもどこでも的確に活用できる

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、社内各部門が提供する膨大な技術資料(技術標準、改善事例、適用事例、発表会資料、技術リーフレットなど約1万件)を、ITツールで一元管理することにより、(1)社員にとって必要かつ十分な技術情報が整理され、(2)誰もがいつでもどこでも的確に活用できるシステムを構築し、運用を開始しました。

これまで冊子で活用していた技術資料の大半は現在電子化され、イントラネットに掲載されるようになりました。しかしながら、技術資料は、管理部門によって情報を掲載する場所や方法が異なるため、データを必要とする際、イントラ内における資料の登録場所を探すことから始めなくてはならなかったことに加え、既存の社内向け検索システムでは、属性とキーワード検索を組み合わせて利用することができなかったことから、ヒット数が多過ぎ、結果として効率的な資料活用ができていない状況でした。

本システムは、エクセルなどの表計算ソフトによる既存の管理台帳を活用して、横断的に検索することを可能にしており、トップページからワンクリックで表示するポータルサイトから、絞り込み機能と、キーワード検索を組み合わせて、技術資料をすぐに取り出せる仕組みとなっています。

例えば、工事現場において、コンクリート工事の担当になった社員は、このシステムを使い、施工計画や品質管理、安全管理やVE提案といった複数ジャンルの技術資料群から「コンクリート工事」に該当するものを的確に入手することができます。さらにその中から「強度」をキーワードとして絞り込むこともできます。一方、技術資料の管理部門では、使い慣れた表計算ソフトによる管理台帳を更新するだけで、資料の追加や変更ができ、メンテナンス業務の省力化が図れます。

システムの構築は、2年間にわたる社内横断的な技術開発の活動成果であり、建築生産分野を対象に昨年4月より試行開始し、10月に土木分野を加えて正式にオープンしました。必要かつ十分な技術情報を、誰もがいつでもどこでも的確に活用できる技術情報インフラは、社員の技術力向上につなげるとともに、現場OJT推進のインフラとしても位置づけています。

大林組では、今後も継続的に当システム内データの質と量の充実を図るとともに、この仕組みを水平展開することで、社内に存在する既存資料の効用を最大化して、施工品質や安全性の更なる向上と事業の効率化を図っていく予定です。

なお、技術情報インフラは、検索エンジンとして株式会社ジャストシステムの ConceptBase Enterprise Search を利用しています。

OC-ナレッジ(イメージ図)

OC-ナレッジ(イメージ図)

以上

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大林組 CSR室広報第一課
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