「らくエコ」(ウェブ版省エネ支援サービス)の開発およびお客様支援サービスの拡充

クラウド利用でお客様保有施設のエネルギー管理システムを無償で提供

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、お客様が保有する施設においてエネルギー使用量を簡易に「見える化」し、かつ改正省エネ法によって義務化される提出書類の自動作成など、建物運用管理を消費エネルギーの観点からサポートするサービス「らくエコ」を開発し、無償での提供を開始しました。

近年、環境配慮や節電対策に伴う省エネに対する社会的ニーズの高まりと、改正省エネ法や東京都環境確保条例などの省エネ関連法規の制定により、お客様のエネルギー管理について、実効性の高い施策の策定と最適な運用が求められています。しかしながら、広域で用途や規模の異なる複数の施設を所有している場合は、地域ごとのエネルギー消費量の換算値の違いや、消費総量などの把握が煩雑であるという課題がありました。

こうした課題を一挙に解決したのが、クラウド利用により汎用パソコンからウェブ経由で、容易にエネルギーデータの入力・集計およびアウトプットを可能とした省エネ支援サービス「らくエコ」です。当システムを導入することにより、これまでお客様が労力を掛けて行っていた、複数施設のエネルギーデータの集計・換算を簡略化し、省エネ法の「定期報告書」が自動作成できるほか、過去3年分のエネルギー使用量のトレンドをグラフで確認し、比較分析することができます。

利用方法は、ウェブ上からアクセスするための「企業コード」、「ユーザーID」、「パスワード」を大林組からお客様へ発行するだけですので、容易な運用が可能です。セキュリティー面に関しても、暗号化通信やファイアウオール設置により、安心してご利用いただけます。

この「らくエコ」をお客様に無償でご提供し、初年度1,000件の導入をめざして幅広く導入・展開していきます。

大林組は、1982年に、ビル・エネルギー管理システム(BEMS)として、ビル内のエネルギー使用量の分析や、設備機器のメンテナンス履歴を確認可能とするシステム「BILCON-Σ(ビルコンシグマ)」を開発し、以降30年にわたって快適性や信頼性の向上、建物の省エネ・管理の省力化を推進してきました。

現在では、遠隔地からのエネルギーの監視・制御を可能とした「遠隔BEMS(※1)」の運用を開始しており、「らくエコ」と併せた導入により、データの自動収集や詳細分析が可能です。

大林組は、今後も、節電対策の強力な推進と建物のランニングコストを削減する省エネルギー対策の積極的な提供により、低炭素社会の実現に貢献していきます。

※1 遠隔BEMS:遠隔地でも、複数の施設であっても、各施設の中央監視装置からウェブ利用により一括して施設のエネルギー管理を行うことを可能としたサービスです。
従来は、遠隔地からの管理が不可能であったため、施設ごとに専用ソフトを導入してエネルギーの使用状況を管理していましたが、このサービスは「大林エコサポートセンター」にて複数施設のエネルギー管理を一括して行うため、施設ごとの導入機器の集約化に伴うイニシャルコストの削減と、省エネに関わる専門技術者のアウトソーシングによるランニングコストの削減で、大幅なコストダウンが図れます。さらには、外気温・室温・機械の運転状態などさまざまなデータをウェブにより自動収集し、リアルタイムで確認するとともに、より効率的なエネルギー運用のための設備制御を遠隔地から行うことも可能です。

エネルギー管理支援サービスの概念図

※「らくエコ」へのお申込みは、「お問い合わせ」ページの「サービスと技術に関するお問い合わせ」フォームからお申し込みください。

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室広報部広報第一課
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プレスリリースに記載している情報は、発表時のものです。