大林組技術研究所が「WELL認証」取得申請手続きを日本で初めて完了

「ウェルネス建築」への取り組みを強化し持続可能な社会の実現をめざします

サステナビリティ

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、大林組技術研究所(東京都清瀬市)本館テクノステーションについて、日本で初めてとなる「WELL Building Standard®(※1)」(以下 WELL認証)の認証取得のための書類審査申請手続きを完了いたしました。

技術研究所本館テクノステーション

技術研究所本館テクノステーション

心身の健康と豊かな生活や経済活動を促すウェルネスは、持続可能な社会の実現に向けた課題解決のソリューションの一つとして急速に世界的な認知度が高まっています。WELL認証は米国DELOS LIVING LLC(以下 DELOS社)によって創設された、建物利用者の健康と建物空間のデザイン、構築、運用の関係性など、ウェルネスに配慮した建物・室内環境評価基準です。公益企業IWBI(International WELL Building Institute)(※2)によって2014年10月に最初の基準となるv1.0が正式公開され、認証制度がスタートしています。

大林組では、建物利用者の健康活動や環境行動に働きかけ、安全・安心、健康、快適を実現する建築計画、運用・管理手法を「ウェルネス建築」と呼び、その実現に向け必要な技術開発に取り組んできました。さらに、自社施設である技術研究所本館テクノステーションについてWELL認証の取得をめざし、DELOS社との2年にわたる密接な交流を通じて技術の向上に努めてきました。

本館テクノステーションは2010年の完成以来、最新鋭の研究環境を提供するオフィスビルとして、省エネルギーと知的生産性との両立を実現すべく運用してきました。

このたびのWELL認証取得に当たっては、省エネルギー性能のみならず室内環境や照明環境をウェルネスの観点で再評価するとともに、オフィス内の動線や周辺の自然環境、人々の働き方やカフェテリアのメニューに至るまでを評価対象として、基準適合に向けた対応策の検討や必要な技術開発を行っています。

既に各種検証文書を提出するなど認証取得申請の手続きが完了しており、今後、現地審査などの手順を経て日本初となるWELL認証の獲得を見込んでいます。

大林組はこれらの取り組みを通じ、日本国内でWELL認証取得の鍵となる、効率的な設備投資や維持管理手法、異なる法制度や文化的背景に基づく評価基準の導入ノウハウなどを蓄積しており、また、WELL認証に関する有資格者であるWELL AP(※3)が既に複数名誕生しています。

今後、高いホスピタリティが求められるお客様の施設の集客力向上、あるいは、健康経営を重視するお客様には優秀な人材の確保や、働く人々の活性化につながる「ウェルネス建築」を積極的に提案していきます。

  • ※1 WELL Building Standard(WELL認証)
    DELOS社により創設された認証制度。建物の性能としてLEEDやCASBEEで評価されてきた環境・エネルギー性能に加えて、建物内で暮らし、働く居住者の健康・快適性に焦点を当てた世界初の建物・室内環境評価システムであり、特に居住者の身体に関わる評価ポイントについては、環境工学の観点のみならず医学の見地から検証が加えられている。空気、水、栄養、光、フィットネス、快適性、心の7領域・100 項目で建物・室内環境を評価し、必須項目、オプション項目で獲得したポイント数のレベルに応じてプラチナ、ゴールド、シルバーの認証を付与される。2014年の認証開始以降、米国を中心に認証登録件数が拡大している
  • ※2 IWBI(International WELL Building Institute)
    DELOSが100%出資する公益企業。WELL認証システムのメンテナンス(評価基準のアップデートなど)を行う
    IWBIホームページ https://www.wellcertified.com/
  • ※3 WELL AP (WELL Accredited Professional)
    WELL認証の公認専門家

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 CSR室広報部広報第一課
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