東京都の教員の民間企業研修を実施

最前線、最先端のものづくりを子どもたちに還元します

サステナビリティ

地下40m以深の大深度地下を外径約16mの大断面シールドマシンで掘り進む高速道路の建設現場を見学

8月1日と2日の2日間、東京都の高校の先生方11人を対象とした「教員の民間企業研修」を実施しました。この研修は、一般財団法人経済広報センターが主催するもので、企業活動の考え方や人材育成への取り組みなどについて先生方に理解を深めてもらい、研修での体験を授業や学校運営などに活かしてもらうことを目的に行っています。

大林組は、建設現場や技術研究所の見学、社員との対話を通じてものづくりの喜びや醍醐味(だいごみ)を知ってもらい、その経験を子どもたちに伝えてほしいとの思いから毎年行っており、今年で12回目となります。

建設現場の研修では、東京外かく環状道路本線トンネル(北行)東名北工事の現場を見学しました。東京外かく環状道路は、都心から約15kmの圏域を環状に連絡する延長約85kmの道路であり、この工事は未開通の関越自動車道(大泉ジャンクション)から東名高速道路(東名ジャンクション)までの約16kmをトンネルでつなぐものです。開通すると渋滞の解消、走行速度が向上することによるCO2排出量の削減、災害や事故が起きた際のう回路の確保などさまざまな効果が期待されています。

見学では、建設中のトンネルを歩きながらシールド工法の仕組みや施工の工夫を説明するとともに、シールドマシンの掘進進度や土圧などの情報が映し出される中央制御室などを紹介しました。

大林組技術研究所(東京都清瀬市)の研修では、建物利用者の健康・快適性などで建物を評価するWELL認証でゴールドランクを取得した本館テクノステーションの見学や、IoT・AI・ロボティクスを活用した各種技術を紹介し、その事例として5Gを活用した建設機械の遠隔操作をデモ体験してもらいました。

大林組技術研究所で5Gを活用した遠隔操縦システムのシミュレーションを体験

また、人事部との研修では、大林組の教育プログラムやダイバーシティ推進の取り組みなどを紹介。先生方からは具体的な指導方法やその成果への質問が多数上がり、活発な意見交換が行われました。

研修を終えた先生方からは「ゼネコンの仕事のスケールの大きさや技術力を実感できた」「男女の区別なく働ける環境が整っていることが各所で実感できた」「社会に近い場所にいる高校生の進路指導に活かしたい」などの声が寄せられました。

大林組はこれからも、ものづくりで培った知恵と技術を教育の現場に伝え、次世代育成に活かしていただけるよう努めてまいります。