ダム情報化施工技術「ODICT™」による建設を開始

生産性や安全性の向上、品質管理の高度化に資するさまざまな技術を集約します

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、独立行政法人水資源機構(本社:埼玉県さいたま市、理事長:金尾健司)発注の川上ダム本体建設工事(三重県伊賀市)において、大林組のダム建設における情報化施工技術を集約した「ODICT (オーディクト)」を活用し施工します。

川上ダム完成イメージ図(提供:独立行政法人水資源機構川上ダム建設所)

近年の異常気象や自然災害から人命や財産を守るため、防災・減災、国土強靭化をめざしたインフラ整備は必要不可欠です。しかし建設業においては、熟練技能労働者の高齢化による技術力の低下や、新規入職者数の減少による人手不足などが懸念されています。その中でもダム建設は、施工数が少ないため技術の伝承が難しく、また、その工事規模から多くの技能労働者を確保しなければならないといった課題があります。

そこで大林組は、長年のダム建設にて蓄積してきた施工技術とICTやIoT、AIといったデジタル技術を融合させた、さまざまな情報化施工技術を開発し、それらを「ODICT(Obayashi-Dam Innovative Construction Technology)」として集約していきます。今後は、大林組が施工するダム建設工事において、生産性や安全性の向上、品質管理の高度化をテーマとして開発した多種多様な技術を、施工内容に応じて選択し適用していきます。

その第一弾として、ODICTに集約した「AIを用いた基礎岩盤の健全性判定」や「タワークレーンによるコンクリート運搬のオートメーション化」「コンクリート締固め判定の自動化」などの新規開発技術を含めた20を超える技術を、川上ダム本体建設工事に順次適用していきます。

大林組は、ODICTの導入により、建設業が直面する課題解決に貢献するとともに、人命や財産を災害から守るインフラ整備の高耐久化を通じてサステナブルな社会の実現に努めてまいります。

ODICT概念図

以上

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大林組 コーポレート・コミュニケーション室広報第一課
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