ポリマー混和材「レジバインダーⓇ」を使用した高耐久な土系舗装「オーククレーR™」を開発

景観と環境負荷低減に配慮した道路整備を実現します

プレスリリース

株式会社大林組
大林道路株式会社
三光株式会社

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、大林道路株式会社(本社:東京都千代田区、社長:黒川修治)、三光株式会社(本社:東京都中央区、社長:髙木義幸)と共同で、高耐久な土系舗装「オーククレーR」を開発しました。オーククレーRには、大林組と三光が開発した、ポリマー混和材「レジバインダー」(※1)を使用しています。

車両通行可能な耐久性
車両通行可能な耐久性

これまでの道路整備は、安全かつ円滑な通行を主な目的とするためアスファルト舗装が一般的でした。しかし、近年では周辺環境と溶け込むための景観への配慮や、道路の路面温度上昇による環境負荷への対応といった要望が増えています。そのため、土の質感により公園や街並みと調和することに加え、土の保水性により夏場の路面温度上昇を抑制することができる土系舗装が注目されていますが、従来の土系舗装は、路面が荒れやすいため、歩道での適用に限られていました。

そこで3社は、土の含水状態の影響を受けずに高い強度を発揮するポリマー混和材のレジバインダーを用いることで、舗装材の強度を向上させ、高耐久で路面が荒れにくい土系舗装オーククレーRを開発しました。オーククレーRは、軽交通道路(※2)にも適用できるため、景観と環境負荷低減に配慮した道路整備が可能となります。

駐車場への適用例
駐車場への適用例
水中で硬化するレジバインダー
水中で硬化するレジバインダー

オーククレーRの特長は以下のとおりです。

高耐久で路面が荒れにくいため軽交通道路への適用が可能

一般的な土系舗装は、使用する真砂土(※3)の含水率が高まると強度が低下し、車両はもとより、繰り返しの歩行や経年劣化によっても路面が荒れやすくなります。一方、オーククレーRは、含水率の影響を受けることがなく、舗装材の強度を高く保てるため、車両の通行量が限られる軽交通道路であれば問題なく適用することが可能です。

路面温度の上昇を防ぎ、ヒートアイランド現象を緩和

オーククレーRは保水性があるため、夏場の路面温度の上昇を一般のアスファルト舗装に比べて最大18℃抑制でき、ヒートアイランド現象を緩和します。

夏場の路面温度の抑制効果
夏場の路面温度の抑制効果

3社は、オーククレーRを公園や歴史的な街並みの観光地などに適用し「環境に配慮した新たな景観」の提供をめざします。

  • ※1 レジバインダー
    変性エポキシ樹脂から成る2液混合型のポリマー混和材。低粘度かつ低臭気のため取り扱いが容易で、濡れた状態の材料と混ぜても常温で硬化する
  • ※2 軽交通道路
    乗用車の交通量が300台/日未満の住宅地内や公園内の道路
  • ※3 真砂土
    日本各地に分布する花崗岩が風化してできた砂状の土壌で、地盤改良などに用いられる汎用土

以上

この件に関するお問い合わせ先
大林組 コーポレート・コミュニケーション室 広報課
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プレスリリースに記載している情報は、発表時のものです。