オープンイノベーションによりスマートビルプラットフォーム「WELCS place」を開発

管理者と利用者双方の利便性向上とビルの付加価値向上を実現

プレスリリース

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)は、スマートビルプラットフォーム「WELCS place(ウェルクス プレイス)」を国内外の複数企業とのオープンイノベーションによって開発しました。ビル管理者と利用者は「WELCS place」を介してデータ連携された多様なサービス(アプリケーション)を利用できます。

WELCS place 概念図

近年、不動産の付加価値向上のため、IoT技術などを取り入れ、高度なデジタル化に対応した建物(スマートビル)へのニーズが高まっています。しかしながら、ビル全体を一元的に管理するシステム構築は発展途上であり、ほとんどの場合が、必要とするサービスに対し、個々にアプリケーションを導入し運用しています。

そこで大林組では、スマートビルの管理者と利用者の双方がそれぞれに望むサービスを利用できる柔軟性と拡張性を兼ね備えたプラットフォームの開発に向けて、2018年に開発したスマートビルマネジメントシステム「WellnessBOX」の改良を進めてきました。

そして今般、IoTを通じて得たデータを集約するための統合ネットワークやサービス連携基盤構築、容易に更新や連携ができるアプリケーション開発、それらを取りまとめるシステムインテグレーションなど、各分野に強みを持つ国内外の複数企業とのオープンイノベーションによって、データ連携された複数のアプリケーションを同一のユーザーインターフェイス上で稼働できるスマートビルプラットフォーム「WELCS place」を開発しました。

本プラットフォームには、ロボットの活用、会議室・座席の予約、エネルギーの見える化など、すでに選択可能な多くのサービスが実装されています。さらに、例えばカメラ映像を警備だけでなく、館内の混雑状況把握や会議スペースの利用状況、顔認証や検温、無人受付で利用するといったように、IoTなどでビル内から収集されたデータを、異なるユーザーが異なる目的に活用できる新たなサービスを今後も随時追加していく予定です。

現在、大林組の「Port Plus 大林組横浜研修所」に導入し、研修施設の在室者数を画像解析から判定し、空調などの快適性と省エネルギーが両立するよう自動制御して施設の運用管理を行っています。加えて、宿泊施設の利用者には、好みにあわせた空調や照明、ブラインドの最適制御、睡眠センサーによる睡眠状態の見える化や、心地のよい入眠と目覚めを誘導するサーカディアンリズム照明の利用など「心地のよい空間」が提供されています。

今後はグループ会社である大林新星和不動産が所有するオフィスビル「oak港南品川」にも導入し利用範囲を拡大しつつ、将来的には、オフィスビルだけでなくスマートシティ、工場、学校、病院、商業施設、ホテルといった、他の用途の建物についても幅広く提案します。

【主なオープンイノベーション協力企業】

統合ネットワーク Join Digital(米国)、株式会社FYF(日本)
サービス連携基盤 セールスフォース・ジャパン(日本)、ジョンソンコントロールズ株式会社(日本)
アプリケーション群 株式会社ビットキー(日本)、Roby(米国)、Wynd Technologies(米国)

ほか、ITソリューション企業などを含め計10社(2022年9月時点 大林組含む、今後追加予定)

以上

本件に関するお問い合わせ先
大林組 コーポレート・コミュニケーション室広報課
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