インドネシア共和国ジャカルタ特別州で初となる大規模下水処理場を受注

プレスリリース

株式会社大林組
JFEエンジニアリング株式会社

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:蓮輪賢治)、JFEエンジニアリング株式会社(本社:東京都千代田区、社長:大下元)、PT. WIJAYA KARYA (Persero), Tbk,(本社:インドネシア共和国、社長:Agung Budi Waskito)およびPT. JAYA KONSTRUKSI MANGGALA PRATAMA, Tbk,(本社:インドネシア共和国、社長:Umar Ganda)は、共同企業体を組成し、インドネシア共和国公共事業・国民住宅省居住総局から日本国政府の円借款事業によるジャカルタ下水整備計画(第1工区)下水処理場建設工事(以下、本工事)を受注しました。本工事は、ジャカルタ特別州において初となる大規模下水処理場を建設するプロジェクトです。

完成予想図

世界第4位の人口を抱えるインドネシア共和国は、経済規模がASEANで1位になるなど安定的な経済成長を続けています。その一方で、人口1,000万人を超える首都ジャカルタ特別州は、下水道の普及率が12%程度に留まるため、さまざまな水環境問題が深刻化し、下水管路の普及と下水処理施設の整備が急務となっています。

その課題解決のため、同州は「ジャカルタ汚水管理マスタープラン」で、ジャカルタ全域を15の処理区に分割し、段階的に下水道を整備することで、生活環境を改善する計画を策定しています。

本工事は、15の処理区のうち、人口密度が高くショッピングモールなどの商業施設が多い第1工区を対象とした下水処理場の建設工事です。用地制約が厳しいなか、処理水量240,000m³/日(計画人口:124万人)の下水処理場を建設するため、排水のろ過(分離)に特殊な膜を用いることで、省スペースと高い処理性能を実現する膜分離活性汚泥法(MBR(※))が採用されます。

また、日本国内で実績のあるケーソンと呼ばれる函(はこ)を自重で沈下させて設置していくニューマチック無人化ケーソン工法を、インドネシアで初めて採用するなど、設計から建設までフルターンキーで請負い、質の高いインフラ輸出を実現します。

受注概要

発注者 インドネシア共和国公共事業・国民住宅省居住総局
工事名称 ジャカルタ下水整備計画(第1工区)下水処理場建設工事
施工場所 ジャカルタ特別州 プルイット地内
工事監理 株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル、株式会社建設技研インターナショナル、PT. Multi Karadiguna Jasa、PT. Yodya Karya 共同企業体
請負者 大林組、WIJAYA KARYA、JAYA KONSTRUKSI、JFEエンジニアリング JV
受注金額 約307億円
工期 2023年1月~2027年6月
  • ※ MBR
    Membrane Bio Reactorの略。最終沈殿池の代わりに「膜」で固液分離を行う排水処理技術

以上

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大林組 コーポレート・コミュニケーション室広報課
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JFEエンジニアリング 総務部広報室
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