2022年度土木学会賞を受賞しました
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サステナビリティ
土木学会では、土木工学の進歩や土木技術者の資質向上を図り、社会の発展に寄与するためにさまざまな活動を行っており、国内外の優れた土木事業や新技術、さらには土木工学、土木事業に多大な貢献があったプロジェクトや個人などを表彰しています。
2023年6月9日、2022(令和4)年度土木学会賞授与式が開催され、20部門112件が表彰されました。大林組は技術賞を含む4分野で選ばれました。
【2022年度土木学会賞 受賞概要】
■技術賞
国内初の超大断面トンネル型減勢工の建設 ―天ケ瀬ダム再開発事業―



京都府にある天ヶ瀬ダムの再開発事業は、近年多発する大規模洪水災害に対応する治水機能の強化、またクリーンエネルギーへの転換などの利水機能の向上を目的として計画されました。ダムの放流能力を増強するとともに、ダム自体の観光資源としての景観を損なわないために、トンネル式放流設備が採用されました。
今回の工事では、放流する際の水の勢いを弱める減勢工が必要であり、国内で初めてトンネル構造の減勢工を実現しました。さらに宇治川までの距離が約200mと短いためトンネル断面積を最大限に広げ、国内最大級の超大断面を持つ水路トンネルを構築(2023年3月完成)しました。
今回の受賞では、トンネル内の減勢工の構築において、高度な設計と確実な施工により構造的な安定性を確保したこと、軟弱な地質対策とそれに伴う工程遅延を革新的な技術により克服したことが、今後のダム再開発事業に大いに寄与するとして高く評価されました。
■国際貢献賞
小野崎寛和(大林組 常務執行役員 北米支店長)(※)
■国際活動奨励賞
田口知寛(大林組 アジア支店ジャムナJV工事事務所 副所長)
■技術功労賞
中村俊明(大林組 広島支店広島高速5号線JV工事事務所 所長)
- ※役職、所属は応募時のものです
大林組は今後も、安心して快適に暮らせる社会のインフラ整備に寄与するために、新たな技術開発に努めてまいります。