東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業建設工事の工事再開について
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会社情報
株式会社大林組
「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業建設工事」について、昨年9月19日に発生した重大災害に関し安全対策を徹底のうえ、諸官庁、発注者等の関係各所の了解を得て、本年1月16日から工事再開することとなりましたので、お知らせいたします。
本事故により、尊い人命が失われ、一命をとりとめた方も重傷を負うなど、工事に従事される方の安全を守れなかったことは痛恨の極みであり、その責任を真摯に受け止め、引き続きご遺族の皆さまと被災者及びそのご家族に対して誠心誠意対応させていただく所存です。
現在、捜査機関に最大限、協力をしているところですが、当社としては被災者の方々の行動や作業に関して問題は一切なく、責任は当社側にあるものと考えております。
併せて、発注者やご近隣など関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしましたことを改めて深くお詫び申し上げます。
当社は、今後、当工事のみならずすべての現場において、このような重大事故を繰り返さぬよう、安全を最優先とした施工の徹底に取り組んでまいります。
記
工事再開日
2024年1月16日
安全対策について
当社といたしましては、事故に至ったあらゆる可能性を排除することなく、以下の安全対策を実施することで工事計画を見直し、管理体制を強化して工事を再開いたします。
なお、災害の発生原因の詳細については、引き続き警察等の捜査機関による捜査・調査に全面的に協力してまいります。
(1)施工計画の再構築及び再承認等
- ア 鉄骨工事計画の見直し
東京本店工事部門・安全部門の管理の下、鉄骨工事の施工ステップや組み立て中の鉄骨を支える支保工等の強度計算、落下対策等を改めて見直し、本件事故原因のあらゆる可能性を考慮のうえ安全性を十分に確保した施工計画を再構築しました。 - イ その他重要工程の施工計画の見直しと承認フローの強化
鉄骨工事以外にも重点管理すべき工程を特定し、当該工事計画を見直すとともに、社内チェック体制を強化(東京本店工事部門・安全部門の確認など)しました。
- 安全専門の総括監督者、工務計画の専門班設置など工事事務所の班編成、要員体制を増強
- 上記体制増強の下、すべての計画変更・作業変更におけるリスクアセスメントの実施徹底
- 常設部門(工事部、安全部等)によるパトロール強化
- 労働安全衛生に関する第三者専門機関による安全診断の月2回受診
(2)施工管理体制の強化
なお、上記の対策については、労働安全衛生に関する第三者専門機関による診断評価を受け、その意見を反映したものとなっております。
全社的な再発防止策
- 全社の鉄骨建方工事に関する緊急安全総点検(事故直後に実施済み)
- 重点管理工程の施工計画の管理・承認フロー(上記2(1)イ参照)を全社建築部門における共通ルールとして新設
- 安全専門の総括監督者の設置など、大規模現場における工事事務所の体制強化
業績への影響
現在、精査中のため、現時点では未定です。
以上
【工事概要】
工事名称:東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
用 途:事務所・店舗・バスターミナル など
建築概要:地上51階/地下4階
敷地面積:約10,600m²
延べ面積:約225,100m²