URUP(ユーラップ)工法のシールドマシンが地上に到達

中央環状品川線大井地区トンネル工事

ソリューション/テクノロジー

URUP(ユーラップ)工法 シールドマシンが地上に到達 

シールドマシンの地上発進・地上到達は日本初

大林組JVが施工中の首都高速道路「中央環状品川線大井地区トンネル工事」で、復路掘進していたシールドマシンが地上に到達しました。2010年3月に往路(上り線)550mの掘削を開始し、同年11月に大井北換気所に到達してUターン、今年1月から復路(下り線)336mを掘削していたものです。

中央環状品川線大井地区トンネル工事は、橋梁構造の湾岸線と地下トンネルの中央環状品川線を接続する工事で、本線のトンネル部や橋梁部、開削部のほか、大井北換気所の下部工を築造します。

中央環状品川線大井地区トンネル工事におけるURUP(ユーラップ)工法

トンネルの掘削にあたっては、地上から発進したシールドマシンが再び地上へ到達するURUP(ユーラップ)工法を採用。発進・到達させるための立坑や、トンネルへ続く斜路を掘削する必要がないため、工期を従来の3分の1に短縮できます。また、掘削土量の削減やCO2排出量の低減など、環境に優しいこともメリットです。

URUP工法のノウハウを蓄積。国内外に積極展開へ

大林組では現在、URUP工法を国内4現場で適用しています。今回の工事で、地上発進・地上到達という日本初の工法のノウハウを蓄積できたことから、今後は国内外の工事獲得に向けて積極的に展開していく予定です。

URUP工法の特長(従来工法との比較)

従来工法の場合

従来工法では、まず作業用の立坑を掘り、それらをつなぐトンネルを掘ります。また、トンネルに続く斜路も掘削するので、手間も時間もかかっていました。
 

 大林組 URUP工法 

URUP工法の場合

URUP工法は交差点の地下を一気に掘り進めるので、従来の工法に比べて3分の1の期間で工事を完了できます。また、立坑を掘るための騒音や振動がなく、近隣への影響が少ないこともメリットです。