和歌山県日置川流域熊野(いや)地区 土砂災害復旧に向けた取り組み

台風12号による災害現場の一日も早い復旧に向けて、全力で取り組んでいます

サステナビリティ

台風12号に伴う大雨により、和歌山県日置川流域において土砂崩れなどによって河川の水の流れがせき止められました。せき止め湖による二次災害防止を目的とした緊急対策工事を大林組が施工しており、対策工事の概要についてご説明します。

和歌山県田辺市熊野(いや)地区 位置図

和歌山県田辺市熊野(いや)地区 位置図

■ 緊急対策工事概要
  1. 工事着手:ポンプ排水

    上池と下池(せき止め湖)の水位を低下させるため、ポンプ設備を設置、稼働して排水します。

    工事着手:ポンプ排水


  2. 施工中:池水位の管理

    堆積した土砂の整地に伴い発生した土は、池の埋戻しに利用します。
    上池と下池の連結部を掘削して連結させるとともに、下池の水位が上昇したことに伴う越流水の開水路を整備します。

    施工中:池水位の管理 

  3. 施工完了:長期的な崩壊土の安定化

    開水路の整備が完了した後に転流させ、ポンプを撤去して安定した自然流下にします。
    河川勾配を緩やかにするために落差を設置し、 階段状の段差を付けて急な流れを緩やかに調整する落差工工事も行います。

    施工完了:長期的な崩壊土の安定化


なお、対策工事はすでにポンプ設備の設置までが完了し、排水稼動中です。

大林組は地域に安全と安心をお届けするため、災害現場の復旧状況を動画配信していきます。