新入社員が東日本大震災被災地で災害支援ボランティアに参加しました

「命を守りうる」技術者として、思いを新たに

サステナビリティ

新入社員の災害支援ボランティア早朝から夕方まで、黙々とがれきを運ぶ職員

新入社員の災害支援ボランティアガラス片、釘、木片などを一つずつ手で拾います

大林組は、東日本大震災の被災地である宮城県宮城郡七ヶ浜町において、災害支援ボランティアに参加しました。

参加したのは4月に入社した新入社員で、前夜にバスで都内を出発。車中で一泊し翌朝七ヶ浜町に到着しました。ボランティアセンターでのオリエンテーションの後、津波被害を受けた被災地で夕方までがれきの撤去、側溝清掃、浸水家屋内の片付けなどの支援活動を行いました。

七ヶ浜町は仙台市中心部の東約20kmに位置しています。南に太平洋、北と東に松島湾と三方を海に囲まれているため、東日本大震災では甚大な津波被害を受けました。現在は、国内外から集まった大勢のボランティアスタッフにより、日々復興作業が進められています。

参加者レポート

被災地の状況
  • 大量のがれきや石ころが散らばり、震災から一年経ってもほとんど手付かずの状況でした。所々に貝殻が落ちていて、土をかき分けると磯の匂いがし、辺り一帯が津波に飲み込まれたことが分かりました。土の中からTシャツやズボンを発見して、たくさんの人がこの付近で生活していたことを実感しました。

  • がれき撤去作業は、大きなコンクリートブロックをいくつも運ぶような作業を想像していましたが、実際には小さな石ころ、布切れ、ガラスの破片を収集するという地道なものでした。これらは、機械ではできない作業であり、元の田んぼとして再生させるためには、このような地道な作業を何回も繰り返すことが必要です。復興へ向けて、継続的な活動の重要性を感じました。

技術者として
  • 安全に暮らしていける社会資本を整備することが、技術者に求められていることです。その責任を負う一人である以上「想定外という言葉は、技術者としてむやみには使うべきはなく、想定外を極力想定内にすることが仕事である」という言葉を実践していかなければと思いました。

  • この先、技術者として実際に社会基盤整備に従事していくうえで担う規模は、今回のボランティア活動の石拾いとは比べものにならないと思います。しかし、担う規模が変わっても、一人でできることの大きさは変わらず、微力な一人ひとりの力を集結させることが大切になると痛感しました。

  • 今後各地であらゆる構造物に携わる者として、その構造物によって、何十年後の災害で人命が左右されることに重大な責任を感じました。自分の仕事が人の命を守りうることを忘れてはいけないと心に刻みました。

新入社員の災害支援ボランティア

大林組は、建設業の使命として、被災地域の一日も早い復興に全力で取り組んでまいります。