島根あさひの受刑者が育てた子犬が盲導犬に

初の認定を谷垣法務大臣に報告しました

サステナビリティ

盲導犬に声をかける大臣

盲導犬に声をかける大臣。(左から)谷垣法務大臣、ユーザーの方、日本盲導犬協会井上理事長

大林組がPFI事業で整備・運営に携わっている刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」では、公益財団法人日本盲導犬協会、法務省矯正局と協働して、受刑者が盲導犬候補の子犬を育てるという日本初の試み「島根あさひ盲導犬パピープロジェクト」(※1)に取り組んでいます。

4年前に始まったこのプロジェクトでは、これまで87人の受刑者が22匹の子犬を育ててきました。そして今年4月、受刑者が育てた犬が、初めて盲導犬として認定されました。

第1号となったのは2歳5ヵ月の雄のラブラドルレトリバー。6月20日、盲導犬ユーザーの方と共に谷垣禎一法務大臣を表敬訪問し、島根あさひからの盲導犬誕生を報告しました。

谷垣法務大臣に感想を求められたユーザーの方は「目が悪くなる前のスピードで歩けるようになりました。風を感じることができて爽快です」と答えていました。

大林組はこれからも、視覚障害者の生きる希望となる盲導犬の育成に向け、島根あさひ盲導犬パピープロジェクトを推進していくとともに、受刑者が社会復帰をしやすい、誰もが住みやすい社会の形成に貢献してまいります。

島根あさひ盲導犬パピープロジェクト

※1 島根あさひ盲導犬パピープロジェクト
盲導犬育成などの社会貢献活動を行うことで受刑者の達成感や責任感を涵養し、社会復帰につなげることを目的としています。受刑者は生後2ヵ月の子犬を1歳まで預かり、生活を共にしながら食事、しつけ、運動などの世話をします。この時期に愛情を注ぎ、人間との信頼関係、生活リズムを身に付けさせることが盲導犬育成の成否につながります。