大林組とオーストラリア シドニーの設計事務所Rice Daubneyとの合同チームは、BIM（Building Information Modeling）を活用して、48時間で課題の建物を設計するインターネット上の仮想コンペの国際大会「Build Sydney Live 2013」で、「Best use of BIM for Design, Drama and Excitement」を受賞しました。今回は15ヵ国19チームが参加し、特に優れている4チームに最優秀賞はじめ各賞が授与されました。
設計はRice Daubneyが担当。大林組は流体・構造解析、設備・構造モデル構築、施工計画を担当
開始直前まで公開されなかった課題は、シドニーの港町ダーリングハーバーにある高速道路の足元に国際会議場を建設すること
大林組は2010年から、Build Liveの国内大会に参加しています。3年連続で入賞し、そのうち2度、最優秀賞を受賞していますが、国際大会は今回が初挑戦となります。
「Build Sydney Live 2013」では、各チームがBIM活用技術を駆使し、48時間の作業で計画、建設、エンジニアリングの各分野で新しい枠組みやアイデアを提案します。5回目となる今回は、10月28日から30日に行われました。
大林組・Rice Daubneyチームの作品は、課題の趣旨に沿って、設計から施工まで一貫してBIMモデルを有効活用したことや、取り組みを最も分かりやすくプレゼンテーションしたことが素晴らしいと評価され、今回の受賞となりました。
大林組は、現在、設計施工プロジェクトの約半数にBIMを適用しています。今後は国内だけででなく海外での事業展開も踏まえたグローバルなBIM活用を推し進め、さらなる品質の向上に努めてまいります。
建物周りの空気の流れをアニメーションで紹介（動画再生時間 約10秒）
計画した建物モデルの妥当性を証明するため、BIMを活用して流体解析を行いました。海外では設計者が流体解析を行うことが少ないこともあり、高い評価をいただきました。
※左図、画面左下の再生ボタンをクリックすると動画が開始します