東京・杉並公会堂で「避難訓練コンサート」が行われました

演奏中の地震・火災発生を想定した観客参加型の避難訓練

サステナビリティ

杉並公会堂で避難訓練コンサート

舞台上の演奏者や上部に照明が設置されている座席の観客は、係員の指示に従い壁際に退避しました

PFI事業で大林組が代表企業を務める杉並公会堂(東京都杉並区)大ホールにおいて、11月14日「避難訓練コンサート」が行われました。

これはコンサート中に震度5強の地震、火災が発生したと想定して訓練を実施し、訓練終了後は東京消防庁音楽隊による演奏が楽しめる無料コンサートです。荻窪消防署の協力のもと、運営委託先である京王設備サービスが主催しました。

杉並公会堂は、PFI事業で建設された国内初の公共ホールで、杉並区と友好提携を結んでいる日本フィルハーモニー交響楽団のホームグラウンドにもなっています。本格的なクラシックコンサートを主目的に設計された大ホールは最適な音響環境を完備しており、文化・芸術に触れることのできる地域の文化拠点として、高い評価を得ています。

当日は事前に申し込んでいた470人が観客として来場。コンサート開演10分後、緊急地震速報の鳴動とともに演奏を中断し、避難訓練が始まりました。観客は座席で体を伏せて、荷物やコートなどで頭を守りました。

間もなく、火災が発生したという想定で要介護者、高齢者から順に誘導され、建物の外へ。訓練火災発生から約4分後には観客全員が避難できました。その後、大ホールに戻った観客は、荻窪消防署長から訓練の講評を聞き、再開されたコンサートを最後まで堪能しました。

一斉放水のデモンストレーション

外へ避難した観客の前で一斉放水のデモンストレーション、救護訓練などが行われました

演奏されたのは全10曲

演奏されたのは全10曲。「G線上のアリア」、ドラマ「あまちゃん」や映画「バックドラフト」のテーマ曲などがホールに響きわたりました

【杉並公会堂の館長 菊地一浩氏(京王設備サービス)のコメント】

今回の試みは、職員が日頃の訓練の成果を確認できたほか、お客様にもホールなどで災害に遭遇した際に取るべき行動を体験していただき、有意義なものとなりました。
大ホールが満席の場合は今回の3倍以上のお客様が避難することになります。杉並公会堂では今後も訓練を継続して実施し、より安全・安心な運営をめざしていきます。

大林組は、これからも事業を通して地域との連携を図りながら、災害に対する備えと災害時の復旧・復興に取り組んでまいります。