日本建設業連合会では、国内の優秀な建築作品に対して、「社会に評価される建築物を創造するためには建築主・設計者・施工者の協力が不可欠」という考えのもと、三者を一体としてBCS賞の表彰を行っています。
10月25日、第54回受賞作品となった技術研究所本館テクノステーションにおいて、「BCS賞受賞作品見学会」が開催されました。これは、建設業の次世代を担う学生に作品完成までの過程、施工技術、三者協調の精神を理解してもらいたい、との思いから主催するもので、受賞作品の設計者、施工者が、学生に向けて設計コンセプトや施工技術の解説を行います。
参加したのは、横浜国立大学、明治大学、日本大学、中央大学、東洋大学、東京工業大学で建築・土木を専攻している35人の学生です。
開会に当たり、技術研究所所長汐川孝は、今なお「お客様満足に応える技術革新フィールド」として再整備していることを述べました。その後、大林組の技術者が設計・施工についての説明を行い、学生らと共に所内を見学しました。
ワークプレイスの環境配慮技術、超高強度コンクリートを使った室内ブリッジ、初の実用化となる制震技術ラピュタ2Dなど、建築分野における最先端技術を次々と目の当たりにした学生たちは、効果を数値化、検証していく姿勢に触れ、大いに刺激を受けていました。
東日本大震災以降、安全・安心面に加え、低炭素・循環型社会の構築へのニーズも高まり、建築物に求められる役割が大きくなっています。大林組は、人と暮らしを守る建設業者としての責務を果たしながら、これからも三者協調の精神のもと、社会と環境の変化に対応できる優れた建築物を創出してまいります。