大林組東京機械工場に災害時の復旧活動拠点としての機能を整備

被災地への支援を担う物流機能を強化しました

サステナビリティ

大林組東京機械工場事務所棟

免震構造を採用した事務所棟は、1階に倉庫や医務室、2階に非常用通信設備を備えます

東京機械工場(埼玉県川越市)に、災害時BCP(事業継続計画)対応機能を強化した事務所棟と整備棟が完成しました。災害などで交通や通信などのインフラが途絶え、エネルギー供給が停止しても、7日間は自立稼働が可能で、災害時には支援・復旧用資機材の調達や物流の中心的な役割を担います。

1963年、東京・南砂で東京工作所としてスタートし、1968年に埼玉・川越に移転した東京機械工場は、良質な建設物やサービスを提供するため、品質・生産性を向上させる技術開発や実証実験、建設用機材の安定供給、建設現場への施工支援などを行ってきました。そして2015年9月、機械工場としての機能充実を図るとともに、新たなBCP対応設備を加えました。

事務所棟には、災害時に大林組震災対策本部と連携を取るための非常用通信設備、緊急車両用の燃料備蓄タンク、非常用発電機などを設置しました。またBCP対応スタッフ15人分(7日間×3食)、帰宅困難者用50人分(3日間×3食)の食糧、飲料水なども保管しています。

整備棟には、被災地への物流機能を確保するための耐震型天井クレーンを整備。可搬式発電機により、電力停止時の照明とクレーンの稼働を可能にします。

大林組は、東京機械工場の整備によって地域社会や顧客のBCP支援要請に応えていくとともに、安全、安心な建物を提供する施設や体制を整えることで、これからも社会に貢献していきます。

大林組東京機械工場整備棟

高さ約19mの整備棟。腰壁にはクリーンクリートを採用しています

整備棟

2.8t~15tの天井クレーンを備える整備棟。災害時には発電機によりクレーンの稼働が可能

給油スタンド

埋設オイルタンクには軽油、ガソリン各5千リットルを備蓄。給油スタンドから供給します

非常用通信設備と非常用電源を備えた会議室

災害時に震災対策本部と連携を取るための非常用通信設備と非常用電源を備えた会議室

災害時に稼働する非常用発電機燃料と燃料

災害時に稼働する予備電源として非常用発電機(90kVA)や燃料(軽油950リットル)を整備

非常食や毛布などの備蓄倉庫

非常食や毛布、カセットコンロ、現場作業着などを保管しています

はく離、はく落のないリニアートパネル

事務所棟の壁や床には、はく離、はく落のないリニアートパネルリニアートフロアを採用