スリップフォーム工法が日本コンクリート工学会賞の技術賞を受賞

大阪ガス泉北製造所5号LNGタンクの建設

サステナビリティ

施工完了時の全景。内径89.2m、高さ43.6m、壁厚80cmのLNGタンクの建設に、延べ1万m³のコンクリートを使用しました

内径89.2m、高さ43.6m、壁厚80cmのLNGタンクの建設に延べ1万m³のコンクリートを使用

「スリップフォーム工法による世界最大の地上式LNGタンクのPC防液堤コンクリートの建設」が、コンクリートに関する技術の進歩発展に顕著な貢献をなしたと認められ、このたび大林組と大阪ガスは、2015年日本コンクリート工学会賞「技術賞」を受賞しました。

日本コンクリート工学会は、1976年から、コンクリート工学、技術の進歩・発展に顕著に貢献した論文、報告、作品、会員を選出し、日本コンクリート工学会賞として表彰しています。

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型枠を上昇させながらコンクリート(灰色)を連続的に打設していくスリップフォーム装置

型枠の隅々まで行きわたる流動性の高いスリムクリートを適用

流動性高く型枠の隅々まで行きわたるスムースクリートを適用

大林組は2013年4月、大阪ガス泉北製造所において世界最大の地上式LNGタンクのPC防液堤(貯蔵容量23万m³)を施工しました。

従来工法では、壁の高さ3m~4mごとに分割してコンクリートを打設するため、工期に約10ヵ月かかります。そこで、スリップフォーム工法を採用し昼夜連続施工を実施することで、従来よりも大幅に短い20日間での構築を実現しました。

スリップフォーム工法は、コンクリートの型枠(FORM)をジャッキで押し上げ、滑らせて(SLIP)上昇させながら、連続的にコンクリートを打設し躯体を構築していくもので、煙突やタワー、石炭サイロなどのRC(鉄筋コンクリート)塔状構造物の施工に適しています。

建設に当たっては、中流動コンクリート(スムースクリート)を採用し、その施工性や初期強度(型枠取り外し後の自立性)管理方法の確立、耐久性の検証などを行いました。さらに、コンクリート打設と補強鉄筋を並行して行うなど、施工方法にも工夫を重ねました。

今回の建設は、コンクリート構造物を短期間にかつ合理的に施工する技術として有益な資料・実績となり、コンクリート技術の進歩・発展に大きく貢献したと評価されました。

大林組はこれからも、社会のニーズに応じたさまざまなコンクリート構造物を精度高く、短期間で建設できるよう、さらなる技術開発に取り組んでまいります。