鋼製パネル式仮締切工法とは?
水中構造物(橋脚等)の補修・補強工事において、構造物の外周に複数の鋼製パネルを組み合わせて閉合し、締切体となった内部を排水してドライな作業空間を確保する仮締切工法です。
小見川大橋耐震補強工事での実施例
お客様のメリット
1 工事費を安くできます
- 水深7~10mの場合、従来工法と比べて2分の1~4分の1程度のコストで施工できます。
- 鋼製パネルの転用により、さらなるコスト縮減が可能です。
- 現地作業は鋼製パネルの組み立てが主体で、設置撤去が容易なことから、従来工法に比べて工期を2分の1~3分の1程度に短縮できます。
- 支保工を足場として兼用することで、施工の効率化と高い安全性を確保できます。
2 優れた施工性が特徴です
- 騒音・振動、水質汚濁など、周辺環境への影響を極めて小さくすることが可能です。
- 鋼製パネル材の加工形状やその組み合わせ方によって、自由に締切体の平面形状を選定できます。
- コンパクト化を図れるので、河積阻害や航路上問題のある場所での適応性が高い工法です。
3 周辺環境への影響を低減できます
- 橋梁桁下空間が狭い場合や、河床(海底)地盤が礫質地盤で鋼矢板などの打設が困難な場合でも適用できます。
- 仮締切に作用する外力(流速、波浪、水深など)に対応した部材を選定するので、高い安全性を確保できます。
4 厳しい施工条件に対応できます
鋼製パネルの構造
支保工を兼用した足場
ドライアップ時の仮締切内部